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2020年04月10日14:54

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僕のヒーローアカデミア(第4期)

緑谷出久「目の前の……小さな女の子一人救えないで―― 皆を救けるヒーローになれるかよ!!!」

全25話(合計88話)見終わったレビューと感想を、描いた切島鋭児郎と緑谷出久とジェントル・クリミナルと共にまとめ。



■【レビュー】

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■評価ランク:【S】 ☆☆☆☆☆(満点)
■各話評価:[☆18 ◎7 ○ △]【おもしろい18、なかなか7】

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個性という能力を持って生まれるのが当たり前になった超人社会で、ヒーローを養成する雄英高校に入り努力する少年少女たちを描いた大ヒット少年漫画原作のヒーローアクションアニメ。
2016年4月から始まりこの4期は2019年10月から同4月まで放送された。

作画など全体的に高品質で、直球の熱い少年漫画感が全体から溢れている。

今作はNO1ヒーローとヴィランが現役から退いた空席を狙いヴィランたちが活性化、新たに登場する反社会的勢力の893がヴィラン連合に協力を持ちかけ裏で暗躍する。
個性を強化する薬と、個性を消すというトンデモ銃弾がチンピラたちに出回り始めヒーローたちを追い詰める、これまでよりハードな展開。
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今作はヴィラン側の掘り下げと描写に力が特に入っている。
組織らしい戦略を取ってきたり、同じ悪党でもいろんな奴がいて一枚岩じゃないというリアリティがさらに作品におもしろさと深みを与えている。

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メインの敵は893の代理トップであり、触れるだけで相手を破裂させ瞬殺、瞬時に治療する事も出来るという超強力な個性『オーバーホール』を持つ『治崎廻』。
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治崎に監禁されている少女『壊理(エリ)』ちゃんを救い出す事が出来るのか、といった内容。
そこで発揮されるいろんなヒーローたちの熱く激しいヒーロー魂と活躍が胸を打つ。

激闘の後の後半は、文化祭で学生らしいエンタメ性の高さも見せた。
そこでデクが戦う事になるジェントル・クリミナルは複雑な想いを背負ったヴィランで、いろんなキャラクターの想いとドラマが物語を盛り上げている。

今期も素晴らしい出来と内容で、文句無しの【S】ランク。
今の時代の少年漫画の代表といえる作品。





■【感想(ネタバレ有り)】



今期も熱くて最高だった。
最高の出来だと思うし、追加新キャラのナイトアイや治崎のデザイン結構良かったと思う。
客観的に唯一もっと上げられるだろう惜しい点があるとすれば、評価グラフ見れば分かるけどももっと人気出るデザインのキャラが作れるんじゃないかってとこくらいかな。


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今期で最も目を引いたのはレッドライオットこと切島鋭児郎。
これまでDQN爆豪とまともに協力出来るとこ以外オマケキャラみたいな感じでやや空気だったが、今期はスポットライトが当たり見る目が変わった。
キャラ描写がしっかり入り漢前なヒーローを目指しているという個性が際立ち、葛藤からの活躍もかっこよかった。
おかげでいきなり作中でトップクラスに気に入るキャラになったわ。


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治崎が強過ぎて驚いたし、個性のオーバーホールがまるで複数の能力があるかのようで仕組みを気にさせたのも良かった。
メインレギュラーで過去除いて初の死人が出たのも意外で、それだけ治崎のヤバさが際立ってるという事だろうし、オール・フォー・ワンの後釜狙いするだけある能力の高さだった。

ヴィランを掘り下げるのに良いキャラクターでもある。
他者を道具として考え力による支配管理といった、ヴィラン側なのに徹底した秩序を持った冷たいキャラクターで、対するヴィラン連合は悪党でありながら絆みたいなものを感じさせる良い対比となった。
だが治崎も根幹は愛するボスと組織存続のため、超人社会の危険性を感じ個性を排除して世界を安定化させる事っていう一つの正義も感じさせて、単純なヴィランでは無いなと。
成し遂げたい正義のためなら人はどこまでも残酷になれるっていう真理を見せてるように感じた。

結末がヒロアカとは思えないダークなものだったのは驚いた。
ヴィランだからこその解放された本来の人間の持つ怒り、恨み、憎悪がリアルに描かれていた。
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直感で行動しようとするデクが諌められ、今度はちゃんと準備をして命令に従うっていう組織らしい展開だけど、通して見てきてデクの直感の行動が悪い事に繋がった事無いどころか、全部いい結果に繋がってるように思うんだが。
今回のも、えりちゃんの様子が明らかおかしいから直感のまま強引にでも保護して逃げたらだいぶ展開違ったろうし死人出なかったんでは。
まぁもし違ったらヒーローとしての責任問題とかになるし、路地裏に行く指示聞いた後命令無視して戦ったら殺されてたろうから、客観的には駄目っていうリアルさを見せてるんだろうけども。
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この商品ヒロアカ世界でのプリキュアすぐるw


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ルミリオンこと通形ミリオの活躍もヒーロー魂に溢れててかっこよかった。
付けているヒーローのマントについての独自の美学、努力し続け使いこなした強力な個性を突如失っても諦めず、鍛えた格闘技術で戦い続けたのが最高にヒーローで熱かった。

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本来のオールマイトの後継者に選ばれていただけあって最強クラスだったが、改めて考えてみると運の無さが相当だなと。
同時期にデクがいたから最高のヒーローになれるだろうワン・フォー・オールを継げない、丁度個性消し弾丸出てきて少女の盾にならないといけない状況。
さらに愛する師匠の死亡。
これらで全ての環境、才能を潰されてるから酷いなと。
ヒーローらしい事をやったいい奴がヒーローから最も遠ざかってしまうとか皮肉にも程がある。
守ったえりちゃんの恩返しで個性復活して最高クラスのヒーローに再び返り咲ける事を期待だわ。


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後半のジェントル・クリミナルも味わい深いキャラだった。
最初はギャグキャラで変なおもしろヴィランもいるって感じかと思ったら、過去の経緯が予想以上に重くて、ヒーロー挫折者の哀愁が半端無かった。
根は名前に相応しい紳士だし才能もそこまで無いようには見えないから、今度は以前とは違うラブラバとのコンビで一人では成し得なかった夢、本物のヒーローとして再起しデクのピンチに助けに来る展開とか見たいとこだ。


描写が弱かったイヤホン女も活躍の場が与えられて良かった。

文化祭ライブは個性を活かして派手に見せてて描写の力の入りっぷりが良く、笑えなかったえりちゃんが初めて笑えるようになったのもほっこりする良い描写だった。


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比較的平和に締めたが、ナイトアイが残したオールマイトの惨たらしい死って未来予知は依然として残ったままなんだよな。
努力次第である程度変えられる事は分かったけど、かなり厳しい状況に追いやられるんだろうからそれまでデクが努力しまくって未来を変える展開を期待したい。
オールマイト自体も死を受け入れる覚悟から未来を変える覚悟を決めたから、二人で未来に立ち向かい変える展開を期待したい。
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今期も素直におもしろかった!と言える内容で、原作者、アニメ製作者マジでGJ!!
いいもの見せてくれてありがとう!




【関連LINK】

■一期:http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1960211003&owner_id=5239087

■二期:http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1963035464&owner_id=5239087

■三期:http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1968576781&owner_id=5239087

■第68話「ガッツだレッツラレッドライオット」感想
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973710644&owner_id=5239087

■第72話「烈怒頼雄斗」感想
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974039863&owner_id=5239087

■第85話「開催文化祭!」感想
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1975144364&owner_id=5239087
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