「正義とは、人を守る事だ」
メインの殺人犯が悪趣味な設定かつこいつだけチート能力で無双気味、途中悪趣味過ぎる回があったり会話メインで地味なためオタ受けは最悪に近く感じる作品だが、内容自体はしっかり考えて作ってあるし、テーマも悪くない。
自殺法導入の是非を巡り、根幹の「善」とは何かを各国の首相サミットで議論させて見せるのは面白いと思った。
結果的には俺が分かってるレベルの着地点だったが、いろんな視点から分析してたり、俺の分かる範囲の先の答えを出しそうだったのが興味深かった。
途中で終わったのが惜しいなぁ。
展開的にも追い詰めてきて、首相や主人公はどう動くか、ラスト楽しみだな。
■『見ながら詳細感想』
Gサミットで各国の七人の指導者に託された。
OPが無く、代わりに曲をバックに流しながら進行していく特殊演出だな。
アメリカ大統領「†聖書†
†ヨハネの黙示録に記された七つの頭の獣†」
突然の厨ニw
「この黙示録の獣は七人の王を表し、その背には一人の女が。
女は聖なる者達の血に酔いしれ、最後には神によって焼かれ裁かれる。
その女の名は───大淫婦バビロン」
タイトルの意味は今の七人の大統領と洗脳ビッチの事で聖書モチーフだったって事か。
聖書の通りなら洗脳ビッチは死ぬって事だが、神の裁きだから主人公が殺すんじゃなく法廷で死刑って事だろうな。
カナダは同性愛を認め多様性を認めるから自殺法を認めると。
フランス首相「カナダの考えは自殺するのは少数派という前提で立っている。
多数派になる事は露ほども考えていないのだ。
同性愛などとは違い、自殺者が増えればいずれ国は滅びる!
国民が減っていくのだからなぁ。
いいか、国の上に立つ者には50年、100年の判断が必要なのだ。
我がフランスのスタンスを表明する。
自殺法は認められない!
社会に悪影響を与える可能性があるなら排除すべきだ!」
正論に感じる。
イタリア首相「なるほどぉ、どうもフランス大統領は政治をプラスマイナスだけで考えておられるようだ」
フランス「イタリアは自殺法がいくらになるか舌舐めずりか?」
イタリア「元々商売人なもんでねぇ。
私とイタリアのイデオロギーは明確だ。
自殺法の肯定と否定は国が決める事では無い。
自由にさせるのさぁ。
良いものなら発展するし、悪いものなら消える。
もし自殺法が利益を生むならそれは善だ」
ドイツ大統領「自由主義の盲信だ」
イタリア「民主主義よりは結果がいいと思うがね」
命の扱いも金の損得勘定で考える金の奴隷が国のトップってアカンわw
利益追求しか考えてない典型的なサイコパス傾向の駄目な奴だ。
もし駄目だったときの事は想定してるんだろうか。
最終決断するのは大統領の役割な訳だが。
ドイツ自殺法肯定側か。
イギリス大統領女ってすげぇ珍しいな。
二次元らしい。
日本首相は気が弱そうで戦争アレルギーってのはリアル感w
フランス大統領「戦争嫌いもここまで来ると狂気だな」
日本「いいえ、本当の狂気とは戦争に向かう精神です」
圧倒的正論。
たかが自殺法の導入くらいで殺し合うとか愚かにもほどがある。
すぐ武力に頼ろうとするのは癇癪を起こすガキと変わらない幼稚なコミュニケーション能力の露呈に他ならない。
さすがに戦争反対については満場一致で同意したようだな。
■『アメリカ大統領が気付いた事、話し合おうとするのは前提である善悪とは何か』
フランス「馬鹿にしているのか?
それとも本当の馬鹿なのか?」
ドイツ「善悪とはそう容易に決められるものでは無い」
アメリカ「大丈夫、僕らは国家の代表だ。
もしかしたらそう遠くはない将来、僕らの世界は一つの国家になるかもしれない。
その日までに僕たちは、世界市民を説得出来る普遍的な基準を見いださなければならない。
そう、善悪の基準を」
国ごとに差はあれど法律というルールが正義になってるんだから善もそれに即したものと考えればいいだけでは。
イギリスが一番最初に話にのってきたか。
他も続けてのってきたの、普遍的な基準って言葉がデカイようだな。
フランス「善悪の基準など無い」
お前ヤバくねぇか?w
人間基準なら悪党(犯罪者)が分からないって言ってるのと同じだぞ?w
法律についてどう考えてるのか気になるんだけどw
ドイツ「法は善を基準とする。
悪を基準とした法は無い。
善から考えるのが妥当だろう」
お、俺と似た事言ったな。
分かってるやんけ。
逆に正義、善が分かってないのに法律を作って押し付けようとしてるとか怖過ぎるんだが。
法律作ってる政府が混じって考えるべき事だし、答え出てるんでは。
ドイツ「辞書の定義から言えば、道徳的に正しいとされる事です」
日本「道徳とは社会規範ではないでしょうか」
イギリス「社会の中で生まれてくるものという事?」
フランス「自分以外誰もいなければ、善も悪も無い」
そんな事有り得ないから考える必要性が無い。
イギリス「それは違うわ。
この世に一人だけだとしても、善悪は明確に存在します。
例えば純粋である事、高潔である事」
フランス「人間としての誇りが善だと言うのか?」
イタリア「フローラ、それも社会性から発現したものだ。
神に見せるための善さ」
フランス「たしかにそうね。
私達の行動規範の根底には、神が見ているという感覚が厳然と存在する」
日本「日本にも罰が当たるという言葉があります」
アメリカ「そもそも善というのは人間にしか無いものなのかな?」
ドイツ「集団が善悪の発露の要因となるなら、像や猿など集団生活を営む動物にはもしかするとあるかもしれないが」
フランス「像に悪、罪、咎の意識が存在すると思うか?
それは外から見ている我々が勝手にそう感じただけだろう」
アメリカ「そう!それだよルカ。
つまり、善悪というのは人間が後から名付けただけって事さ」
そりゃ後から名称決めて概念化するのは何でもそうだろw
猿でも仲間殺すような奴いたらそいつを敵と定めて殺すだろう。
それは種が存続するために必要な事であり、自分の命の保護にも繋がるから。
生物の合理性の一つが善とされやすく、これは明確に物理的に決まってる事で必然の正義。
ドイツ「世界には異なる正義、人種、文化の数だけそれこそ無数の善悪の基準が存在する。
善を探す事は、それらに共通する項を探す事でもある」
アメリカ「その共通項が何故生まれたのか、理由を考えたいな」
イタリア「3つあると思う」
「一つは自然継承。
人類最初のコミュニティで生まれた道徳性が、人類の広がりと共に継承されていった」
イギリス「継承につれて道徳は変化して行くでしょうけど、それでも共通項は残る」
ドイツ「2つ目は交流と洗練。
文化社会間の交流でより良い物を選び取ってきた。
カナダ「その過程で残るものが、ベストな選択として各地で採用され共通項となる」
ドイツ「3つ目は、最初から人類は普遍的な道徳性を持っている、というパターンだ。
善悪の基準は人間に内在されていて、その部分が共通項という事か」
フランス「ありえん。
赤ん坊は生まれたときから善悪を知っているとでも?」
だが赤ちゃんは生まれた時点で仲間を助ける行動が確認されている。
それは善性がある=遺伝子に刻まれた種を絶やさないための動物的本能という事だ。
ドイツ「生物的な根拠に基づくなら有り得るのでは?
例えば、大半の文化圏で悪とされている殺人。
これは、同種殺しを忌避する遺伝的性質と合致したモラルです」
お、俺と似た事言っとるな。
ドイツやっぱ分かってんなぁ。
イタリア「だとしたら、動物的本能として備わっているものが道徳として発現するという見方も出来る」
フランス「共食いしない獣と同じで片付く話では無い。
道徳感とはもっと複雑なものだ」
思考の基本として遺伝子誘導があるって話だろ。
そっからさらに感情や合理性を盛り込み発展させていくものだ。
カナダ「世界に広く共通する善。
普遍的な善行とは何でしょうか?」
日本「先程話に出ましたが、殺人は広く悪とされています。
ならばその反対の概念、人を助ける事は善行ではないでしょうか?」
ドイツ「そうか、悪行の反対を想像した方が浮かびやすい。
例えば嘘をつかぬ事、正直である事」
人のための善意の嘘や建前という例外もある訳だが。
イギリス「公平である事も善では?
貧富の差を無くすという価値観は是とされる事もあるように、公平を求める感覚は普遍的にあるはず」
フランス「だが、勝ち組になりたい感覚も人間にはある。
私は我欲を悪とは思わん」
ドイツ「個人の幸福の追求はまさしく善だ。
我々はそれを基本的人権として認めている」
それが行き過ぎると社会崩壊、人類全体の幸福度の低下に繋がる訳だし、人間の社会が非効率で限界の理由の一つなんだがなw
アメリカ「社会性や集団から善性が発生するというのは面白い仮説だとは思うんだけど…
上手く言えないけど、善はもっと包括的なものというか。
個人にも集団にも等しくかかってくるもので、個人の善と集団の善が有りつつどちらの利益にもなる。
そういう、凄く便利な概念なんじゃないかな」
フランス「そりゃ便利だ!
そんなものが存在すればな」
だからそれが前述の殺しを否定する遺伝子誘導と法律なんじゃないのか。
■『皆さん、トロッコ問題はご存知ですか?』
「あなたは今、線路の切り替えポイントにいる」
5人と1人、どちらを救うかっていう正義の味方定番の取捨選択問題ね。
カナダ「単純に考えれば多く助かる方を選ぶでしょうね」
イタリア「善の判断に数が影響する事は間違いないか」
■『では、臓器くじの方はどうでしょうか』
ここに公平なくじがあるとして、健康な一人を選び出す。
その一人を殺して、臓器を取り出して、必要とする5人に配ります。
これで一人が死に、5人が助かる事になる。
その行為は?」
イギリス「言語道断!それは殺人よ!」
イタリア「一人と五人の命を選択している点では、トロッコ問題と同じでは?」
ドイツ「アクシデントへの対応では一人の死もやむを得ないと感じ、明瞭な意思を持って一人を選びだし殺す事は罪深いと感じる」
カナダ「つまり数では無く、意思と手段が私達の善悪の判断に影響している」
これが答えだな。
この2つの問題の差は、結果的に同じだとしても最初の前提と、死ななくていい奴を『殺す』という選択だな。
列車のアクシデントという故意では無いが仕方ない死が迫ってるから、多くを『生かす』数が合理性として優先される。
逆にくじの方は数を生かすために死ななくていい奴を機械のランダム抽選とはいえ意図的に『殺し』にいってる。
後者が悪だと感じる最大の原因は、人間が人間を殺すという点、それは前述の生物としての本能の善に直結してる、生まれ持った善性の価値観だからでは。
アメリカ(そう、トロッコ問題も臓器くじも同じ事を話してるんだ。
どちらも人を生かそうとしている。
生きる事、生かす事、つまりより根底に生きるがあるならば、自殺法を忌避する感情は正しい事になる。
自殺は人が死ぬ。
僕らは生きろと死ぬで対立している。
もう少しだ…
僕らが今考えるべき事なのは、善悪のその根っこにあるのは生きるって何なのか、っていう事?)
その先の答えは俺は考えてないから気になるな。
■『答えが出そうなとこで開花の自殺サミット報告割り込みで終了』
自殺法を支持する人間10万人を超えてるって多過ぎでしょwww
どんだけ病んだ社会なんだよw
自殺するか悩んでる女がいるからアメリカ大統領に話してもらいたい、その女は洗脳ビッチかwww
国民への示しのために話さなければいけない大舞台を利用して洗脳する気かw
ここはどんな理由つけてでも回避だわなw
モニター越しの会話でも洗脳出来るのなら死の拡散が酷い事になるが。
【おもしろい】
[☆2 ◎7 ○2 △]
ログインしてコメントを確認・投稿する