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2020年06月01日01:33

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『熊之豪はじめ』は何処まで私情なの?5

「クマたんはこの転校生と知り合いなの?」
「かぐらはわたしのメイドさんよ。橋場の目的は不明だわ」
橋場はωな表情でこちらを見ている。
それは女子高生を楽しむ顔である。
そう、橋場は自衛隊関係である。絶対、男子率95%の学校を卒業している。
染み付いた男子臭がプンプンするのであった。
さて、話題をかぐらに戻して。
「メイドさんか……クマたんの家、ゴミ屋敷だもんね」
傷つくな……ゴミ屋敷とは。
せめて、腐海の森と言って欲しいな。
『また、一つ部屋が腐海に落ちた……』
そこに救世主のかぐらが腐海の森を綺麗にしてくれるのだ。
「クマたん、著作権に引っかかる妄想はダメです」
かぐらの言葉にわたしは大人の事情を考えて『乙女の花園』に表現を変える事にした。
「つまりは便所か?」
朝霧はストレートに言うな……。わたしは優秀なAIのかぐらに助けを求める。
「朝霧さん、三日で綺麗にしますね」
頼もしいな。よし、三日経ったら朝霧を家に呼ぼう。
「えーわたし便所、行きたくない」
「だから、かぐらが綺麗にしてくれるよ」
「そ、そう……」
ジト目でこちらを見ている朝霧は不信感でいっぱいである。
ここはかぐらの凄いところを見せる為に暗室を綺麗にすることを提案する。
そう、今の時代、写真のフィルムの現像などしないので物置になっている。
担任の許可を取り暗室に向かう。
二階の暗室に着くと予想以上に汚いのであった。
「では始めます」
かぐらは謎の100万馬力で重いものから小さなホコリまで綺麗にしていく。
朝霧はその仕事の速さに目が点になるのであった。
一時間ほどで机にパイプ椅子が並べられた綺麗な部屋になっていた。
「おぉ、流石、かぐら。ここを第二パソコン室にして学校からでもハッキング出来るようにしよう」
部員は橋場と朝霧を含めて三人からスタートだ。

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