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2020年05月30日03:25

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『熊之豪はじめ』は何処まで私情なの? 2

そう言えば。まだ、自己紹介もしていないな。
わたしは『熊之豪 はじめ』だ。
「クマたんですね」
うん……友達には確かにクマたんと呼ばれているが、いきなりフレンドリーな回答である。
「それで、かぐらは何者なの?」
かぐらは小首を傾げてから説明を始める。
「わたしは敵国のネット上の情報操作の為のAIです。ちなみに、陸自のサイバー部隊零課ではパソコンのキャッシュ等をお掃除していました」
なるほど、それでメイドさんの格好なのか。
我が家は親が転勤族なので高校生になったら一人暮らしと言われていたのであった。
メイドさん欲しいな……。
「クマたん、わたしが家事をしましょうか?」
「う、うん」
どうやら、物欲しげにかぐらを眺めていたらしい。
流石、最新のAIだ。
「先ずはこの散らかった自室からだ」
かぐらが積まれた本などを片付けると、わたしは落雷で大惨事になったパソコンが使えるか調べる。
「お、動くぞ。とりあえず、高校をハッキングし編入手続きをしてと……編入試験成績は98点でいいや」
「クマたん、部屋の掃除が終わりました」
「よし、よし、次はデンジャラスな冷蔵庫の中だ」
「はい」
キッチンに行き冷蔵庫を開けると、そこは魑魅魍魎がうごめく世界であった。
「カビが生えたのは捨てて」
「はぁ、カラになりますよ」
「問題ない」
ゴソゴソと作業をすると、メイド服が汚れてしまう。
「クマたん、わたしをダウンロードした時にオプションが付いていませんでした?」
わたしは自室に戻ると、パソコンを確認すると確かに着せ替えセットがある。
ここを立ち上げればいいのかな。
すると、パソコンから光が放たれてかぐらに巻き付く。
「クマたん、これスクール水着です」
胸の布にかぐらと書かれた紺色の姿は実に見応えがあるのであった。
「何を言っている、メイド服の次と言えばスクール水着だ」
わたしは恥ずかしがる、かぐらの胸をもみもみする。
なかなかの揉みごたえ……。
「クマたん、エッチなのはいけないです!」
う……。
怒られてしまった。
ここは新しいメイド服をクリックしてと……。
はてはて、これが今日からの日常である。

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