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2019年12月15日00:31

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新ウルトラマン 成田亨について

かねてからエヴァンゲリオンで有名になった庵野監督が
ゴジラに続いてウルトラマンを実写映画化する話がネットにあがっており
どんな感じになるのかなーと思っていた。

庵野監督は大学時代にウルトラマンを模倣した自作映画を
作成されており、彼がデザインした巨神兵からエヴァンゲリオンまでの
巨大人間兵器のベースにウルトラマンがあるのは結構オタク界隈では
有名な話である。彼がどんなウルトラマン像を見せてくれるのかを
非常に期待していたらなんと!ウルトラマンのデザイナー成田亨の
デザインを採用したものだったのだ。

ウルトラマンのデザインは彫刻家の成田亨が円谷に頼まれて
作成したものだ。
ウルトラマンは人間を助ける正義を具現化した存在。
成田亨はウルトラマンをデザインするときにあらゆる無駄な角を
取り去ったのだ。あの独特のツルリとしたデザインはウルトラマンが
汚れなき存在であることの証明なのだ。
そして、特徴的な顔。目は無機質なのに口元は口角が上がっている。
これはアルカイック・スマイルそのものである。
かくしてウルトラマンという唯一無比の正義の使者が誕生したのであるが
実は当初はカラータイマーはなかったのだ。
このカラータイマーは円谷側が勝手につけたものである。
このあたりからすでに成田亨と円谷側とで軋轢のようなものが
生まれていた。

ウルトラマンは大成功を収め、その後続編が作成され
円谷プロの資金ぶりも回復してきたのであるが
その功労者である成田亨にはマージンが入らなかった。
ウルトラマンのデザインの版権はすべて円谷プロが持っており
ウルトラマンのグッズの収益は壱円も彼に支払われることはなかったのである。

そんな不遇な扱いを受けたウルトラマンであるが
ついに成田亨の思いを受け継いだウルトラマンが生まれるのである。
本人もこんな形で自分が生み出したキャラクターが生き返るとは
思っていなかったと思われる。
しかしながらクリエイターへの庵野監督の最大の敬意をやはり感じるのであった。

おそらく新ウルトラマンは
子供向けの内容にはならないだろうと思うが
庵野監督が描くウルトラマンに期待したい。
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