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2012年04月24日00:19

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ももへの手紙を見るぬ

前々から気になっていた沖浦啓之監督の
ももへの手紙を見てきました。

簡単なあらすじ

東京から愛媛県の小さな島汐島に
お母さんと引っ越してきた12歳の少女もも。
お父さんが海洋調査の船の事故で亡くなり
それを機にお母さんのふるさとに帰ってきたのだった。

ももが最初から元気が無いのは
今は亡き父親にひどいことを言ってしまい
その後に父親が本当に戻って来なかったからであった。
残されたももへと書かれた白紙の便箋をみつけたももは
父親が最期になにを伝えたかったのか
知りたくてしかたがないのであった。

なれない田舎生活の中で
なかなか地元の生活に溶け込めないもも。
そんな中で自分が住む古い民家に妖怪たちが住んでいる
のに気がついたももは家を避けるようになってしまう。

ももの目の前に現れた3匹の妖怪
イワ、カワ、マメはももにしか見えない不思議な妖怪。
でも、食欲旺盛で畑から野菜やみかんを盗んでは
勝手に食べている。彼らは手形を持っており
その手形をなくしてしまうと消えてしまうらしい。
ももはその手形を武器に3匹をまとめようとする。

しかし、3匹の妖怪たちの目的は
父親が天国に行くまでの間
残されたものを見守る見守り番というのが
本来の役目である。
そんな妖怪たちは父親が天に帰った時点で
消える運命にあったのだ。

妖怪たちの悪さを
もものせいだと思った母親は
ももを思い余って叩いてしまう。
傷ついたももは台風が来るというのに
家を飛び出してしまう。

ももを探す母であるが
ももの母は喘息を持っており
悪天候の中で喘息が悪化。
ももがもどったころには呼吸困難で
危ない状態であったが、
お医者さんは島にはおらず、大橋を渡って
四国へお医者さんを
探しに行かなくてはならなかった

妖怪たちはもものために
傘となり、彼女を雨風から守る。
おかげで母親は無事だった。
妖怪3匹はももに別れを告げて
天へ帰っていく。

島にお祭りに参加するももは
そこで海にわら船を流す行事を見る。
すると一隻のわら船が陸に戻ってくる。
そこにはなんと父親からの手紙が添えられていたのだった!

おわり

沖浦監督っていったら
ケルベロスシリーズですよね。
あのダークでバイオレンスな描写が
アニメを見ない原恵一監督でさえうならせるほどの作品を作り出せる方ですよ。
類まれなる描写力でありとあらゆるアニメで引っ張りだこの沖浦監督ですが
今回は宮崎駿を意識したのか意識してないのかわかりませんが
宮崎ファンタジーを感じさせる映画って感じでした。

しかしながら、本家のパヤオ先生には
まだ及んでいないという印象。
結局、この作品って少女と死んだお父さんの和解
がテーマになってるんですけれど
その間をとりもる3匹の妖怪たちの
存在が非常に不可解で、彼らはただ食い散らかして
ももに迷惑をかけているだけという印象をいなめず。
肝心の彼らの正体が見守り番というよくわからないもので
特に最後になぜか彼ら以外の妖怪たちがわらわら出てくる
あたりはこいつらなんでここで出てくるの?
という違和感はいなめず。

かといいつつも途中で泣きそうになったのは事実ですが
家族のことを書かせたら原恵一監督の右に出る人は
いまだいないので、カラフルを見て映画館で号泣したのと比べれば
涙を我慢できるレベルだった。

まあ、ももちゃんと陽太くんが
これから大きくなって恋愛関係とかなったら
面白いかなーなんて思う私でした。
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