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2020年10月04日22:37

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Twitterでは呟けない日記 「竹ノ塚のMISIA」

こんばんわ。竹ノ塚の半袖です。

先週の月曜日に普段ほぼみなくなったテレビをたまたまつけていたら「月曜から夜更かし」がやっていて、へんなろじょ・・個性的な路上シンガーを特集していて、竹ノ塚のMISIAと呼ばれる小声シンガー、木戸孝之さんが紹介されていた。

毎日のように竹ノ塚に現れ、聞こえないような小声と高低差のないフラットで非常に個性的な歌声で弾き語りをする木戸さん。
ミュージシャン仲間もいて、クラリネットを弾くきれいなお姉さんもいた。


竹ノ塚といえば、川を挟んで東京と埼玉の違いはあれど、僕が住む草加の隣街、俗に言う近所ではないか。

公園では弾き語りをしていたものの(子供からしか注目されない)、自粛して路上には出ていない(実績も需要もなし)。

路上で歌いたいという気持ちと、クラリネットの綺麗なおねえさ・・木戸さんに会ってみたいという気持ちで、先週の火曜日の夜、ウクレレを持って竹ノ塚に突入した。

なんか笛の音は聞こえるけど、他に弾き語りをやってそうな人はいなかったので、
とりあえず木戸さんが映ってた場所で1人弾き語りをした。

当然の事ながら、誰からも注目されてはいないけど、戦場に立っているような気持ちで震えた。気持ちよかった。 誰もないい自分の部屋で歌っているのとは、同じ誰もみていない環境でもまるで違う。 勝負している気持ちになれる。 まだアンプは使えないけど、それでも自分の声を生の人に届けたい。 大きな目標が出来た。

この場所を戦場にすると決め撤退しようと身支度をしていた時、笛の音が気になっていたのでちょっと聴きにいってみようかなとその場所に行ってみると、そこには木戸さんとクラリネットの綺麗なお姉さん、他数人の楽器を演奏してる人達がいた。

木戸さんの声が小声すぎて木戸さんの存在には気づけなかったけど、木戸さんはその日もいた。

ウクレレで歌ってた人ですよねと向こうから声をかけてくれて、セッションに誘ってくれた。

お姉さん含め木戸さんの周りにいる人達は、木戸一門という木戸さんの弟子たちで(お姉さんは多分弟子ではない)、バンドデビューするのを夢みて集まってセッションをしていたんだそうだ。

そういえば笛の他にもなんか楽器の音は聞こえるな〜と思ってたけど、木戸さんの声はきこえなかった。 ちなみに笛の正体はクラリネットだった。

実際聞いてみると、木戸さんの声は小声ではあるけどそこまでの小声ではなかった。

ただ、ものすごく独特だった。そして個性的ではあるけど真剣だった。

木戸一門の仲間達と話す木戸さんはとても生き生きしていた。

僕も木戸一門に入れてくれる的なことを言って下さっていたけど、僕は独立法人ヨシオ魂として冷たい視線をあびながらもやっていきたいので、時々土下座して仲間にいれてもらうくらいにしておこうと思う。

僕が突撃した日は、たまたま一門が集まって練習していた日だったらしい。

またお姉さんにあいた・・路上で歌う喜びが忘れられず、翌日も性懲りもなく竹ノ塚に行き、路上で独り歌った。 木戸さんの存在にはまた気づかなかったけど、木戸さんが僕とセッションしたがっていると話しかけてくれた人がいた。 クラリネットのお姉さんだったと思うんだけど、すぐいなくなってしまったので確証はない。

駅前にいってみると、木戸さんがいた。
昨日とはうってかわり、そわそわした感じで寡黙だった。僕もコミュニケーションが得意ではないので不思議な時間が流れる中、二人で何曲か歌った

TVの影響もあり木戸さんは竹ノ塚の人気者なので、ひやか・・・見にくる人がいてなんかこっちもいい気持ちになった。

木戸さんの音楽はやはり独特だけど、言葉では説明できない、なにかひきつけられるものがあった。 ただ、小声だった。

木戸さん人気にあやか・・・いや、木戸さんだけでなく竹ノ塚にヨシオ魂ありと言われることを目指して、木戸さん人気にもあやかりつつ竹ノ塚を戦場にしようと思う。

昨日は竹ノ塚へはいかず松戸で歌い、今日の夜、木戸さんから、Twitterの僕の醜態ツイートに独りになってしまったという意味深な返信がきた。
文章越しに木戸さんの悲しみと喪失感が伝わってきた

いろいろ辿ってみると、何かがあって木戸一門が解体したらしい。
そして独りになった木戸さんはまた今日も胃を痛めながら竹ノ塚で歌っていたそうだ。


昨日いったい何があったんですか。木戸さん。

ちなみになぜ木戸さんが竹ノ塚のMISIAと呼ばれているかというと、番組に初めて出た時(この前のは2回目)MISIAの曲を歌っていたからで、MISIAへの愛着は得になくしっくりはきていないそうだ。

とにもかくにも僕の門を開いてくれた木戸さん、ありがとうございます。
折れることなく自分を届け続けるあなたの情熱は本物です。

竹ノ塚でまた会いましょう。

<完>


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