お金に執着心のない人だったのだね

歳を取るほどに色々なことに関心が薄くなってしまうものであるが、それはお金についても同様で、不自由ない生活をしている人ほど金への執着心が薄いと考えられる。また年寄ほど他の人との会話の機会が少なくなることもあって、親切にしてくれる人に対しては気を許してしまいやすい。

この状況を利用した詐欺として有名なのは豊田商事事件である。被害総額は2,000億円近いと見積もられているが、全国で高齢者を中心に数万人が被害にあったと言われている。

今回の件は身知らず人からのハガキが届いたのがきっかけであるが、「法務省管轄支局民間訴訟告知センター」と記載されていたこともあって「親切にも知らせてくれた」と思い、記載されていた番号に電話をして指示に素直に従ったのであろう。それは冒頭で述べたように金への執着心が薄くなってしまっており、「世間への恥」はなんとでもしても避けたいという気持ちが働いたためと考えられる。



80代女性から1億5000万円詐取
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