皆さん、ご心配をおかけいたしました。
本日、退院してまいりました。
入院中はラジオを聞きながら本を読んで有意義に過ごせました。
実は前立腺肥大の手術を受けて来たのです。
前立腺肥大ってなに？て方も多いでしょう。
前立腺は男性の膀胱の下にある臓器、
前立腺液を作っていて、精子を勢いよく飛ばす筋肉でもあるそうな。
多くの方が爺さんになってくると前立腺が必要以上に大きくなり、尿道を狭くしてしまいます。
そうなるとオシッコの出が悪くなりトイレに行っても膀胱にたまったオシッコが全部出ないので
またすぐ膀胱満タンになりトイレに行く回数が増えることになってしまうわけです。
膀胱もオシッコを無理やり出そうと過活動になり
尿意を感じてからトイレに行くまで我慢が難しくなっているようです。
私の場合、10年近く前からトイレが近くなっていました。
徐々に進行して2時間我慢できない酷いときは1時間持たないとか。
特に冬の寒い時期、野外で演奏をしていて困ることが多くなったのです。
そして2年ちょっと前に泌尿器科で有名な長久保病院(自宅から3�匱�)を受診。
いろいろ検査をしてもらい診断は前立腺肥大だと。
尿道を広げる薬を中心に処方して貰っていて頻尿は少しは改善。
しかし、冬場はやはり厳しい。
ほっておいてもっと悪化しオシッコが全くでなくなることもあるとこと。
そして手術をすることを決断。
手術は前立腺を尿道側から削って尿道を広げるのです。
私の場合は二種類の方法を使っての手術でした。
��PVP（Photoselective Vaporization of the Prostate）光選択性前立腺蒸散術。
レーザーを用いた内視鏡手術で、高出力レーザーを照射して、肥大した前立腺を蒸散させて
、閉塞を取り除くという治療方法。
��TURP（Trans-urethral resection of the prostate） 経尿道的前立腺切除術。
膀胱鏡手術器を尿道より挿入し、尿道の閉塞原因の前立腺肥大症を電気メスで削る手術法。
PVPの方が最新で出血が少なく術後の入院期間も短く済むので通常PVPだけ。
立松さんの場合、
前立腺はあまり大きくなっていないのに残尿が多いので、なるべき広くしておきたい。
PVPはレーザで蒸散させるので加減が難しくギリギリまで広げようとすると
前立腺を突き破ってしまう可能性が高くなる。
TURPの方が電気メスなのでぎりぎりまで広げられるとのこと。
私の還暦の誕生日2021年1月29日に入院。
時間の都合、タクシーで長久保病院まで、1500円。
私は60才になっているはずが書類類も腕輪にも表記が59才に。
昼食、夕食は有りましたが、夜9時以降は水を飲んではいけません。
1月30日、手術日。
午前9時、3階病室から点滴したまま歩きとエレベーターで地下の手術室へ。
すっぽんぽんで手術台で横向きに丸まり背骨辺りに下半身麻酔の注射。(予想より痛くない)
あお向けになり両足を大きく広げ台に載せる。
右腕で血圧を2〜3分おきに計測。
消毒をしながら麻酔の効き具合を確かめ、尿道にチューブカメラを挿入。
右側の液晶画面でそのカメラの映像が観られる。
先生が「前立腺で尿道が閉じているでしょ。
膀胱は無理にオシッコを出そうとして来たから筋張っているでしょ」っと説明。
PVPでレーザー照射開始。
鉛筆の芯くらいの太さの筒の側面からレーザーが出て
膀胱に近い方から前立腺を蒸散(蒸発)させていく。
右右左左上上下下。
私の左にいてくださる看護師さんが「痛みとかあったら言ってくださいね」と。
下腹が痛みがあり痛み止めを点滴にプラス。
蒸発させたカスを流す水が膀胱側に流れていて膀胱が張って痛くなっているとのこと。
私は気を偽らせるために血圧計の稼働する間隔秒数を計っていました。
画像を観ていましたが何度か痛み止めを足していて間に眠くなり寝てしまった。
「PVPが終わったのでこれからTURPを始めます。あと少しです」っと声を掛けられ
また画像を観ていました。
カーブした電気メス(イメージ的には糸ようじが皮むき器なった感じ)で奥から手前に削っていきます。
なるほど、電気メスのほうが削ったところが滑らかになっています。
しかし出血は多いです。前立腺は血管の多い臓器だともいわれています。
その後また眠ってしまっている間に手術は終了。
11時頃ストレッチャーで病室に運ばれベッドに移動。
左腕には点滴、尿道にはゴムチューブ、そしてオムツ。
このまま飲まず食わず、ベッドの上で翌朝まで仰向け安静。
腰が痛い。
1月31日の朝から常食。
点滴は外れたけど寝てばかりでやはり腰が痛い。
2月1日の朝、尿道から管が抜け、血で汚れたオムツを交換。
水分をたくさん取るように言われていて、頻繁にトイレに行って排尿。
血尿だが過去に経験がないほどとても勢いが良い。
出し終わった後、沁みるような痛みが数十秒。
水分を取りすぎているせいか下痢気味。
オシッコの勢いの検査をしに1階外来診療室へ。
入院部屋に戻りエコー検査をすると3〜4百mlと残尿が多い。
トイレへもう一度行き排尿後に、もう一度エコー検査してもまだ2百mlの残尿。
しばらくして主治医の先生がベッドに。
一般的には膀胱はペッちゃんこになり残尿はほとんどなくなる。
日数がたっても改善する可能性も改善しない可能性もあり、明日退院して様子をみることに。
17時にシャワー。
血で汚れたオムツを交換。
21時消灯、23時に尿意を催しトイレへ。
しかしその後、朝まで目を覚まさず。
2月2日の朝6時５分前、目を覚ましトイレへ。
勢いよく大量のおしっこを放出、昨日まで有った沁みるような痛みもなし。
朝食後、歯磨き、トイレ。オムツ交換。
荷物をカバンに詰め外着に着替え、忘れ物はないか点検。
荷物を手に部屋の外に出たらスタッフに「退院ですか？」と床を指さされて足元を見たら
私の足にはスリッパが(笑)
部屋に戻りベッド下からサンダルを出し履き替えました。
ナースステーションに挨拶してエレベーターに。
食事は全て美味しかったです。
スタッフの皆様ありがとうございました。
こちらの病院では入院日数が短いので患者同士の関わり合いは少ないです。
一階受付で手術、入院費を支払い、雨が止んでいたので歩いて帰路に。
帰宅後初めてトイレに行ったのは１５時半。
こんなに長い間トイレに行かないで済むなんてすごい。
血尿だったが勢いよく大量のオシッコが。
血尿は１ヶ月くらいは出たり出なくなったりが続く可能性はあるとのこと。
そして１ヶ月くらいは自転車乗車禁止。
なぜこの時期に手術をする、と決めたのは
緊急事態宣言が出され仕事に行けなくなるだろうと予測をしていたからなのです。
歴史経済心理学免疫学など調べまくっていると彼らの企てが読めるのです(笑)
次回受診検査は２月24日、検査結果が楽しみです。
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