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2022年01月21日01:17

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ブームの「型」

 いま若者の間には空前のサウナブームが訪れています。かつてのサウナはおじさんのものという固定観念は過去のものとなりました。タナカカツキ氏が手がけるサウナのエッセイで「サ道」で「ととのう」という言葉のブームが巻き起こったのがブームに拍車をかけました。2019年には漫画がドラマ化されブームは一般的なものに。「健康によい」というのもプラス要因です。サウナ愛好家を「サウナー」呼ぶようにもなりました。「ととのう」とはサウナ室から出た後に水風呂に入り、その後イスなどで休憩することで得られる至福の瞬間のことです。
 こうして都内の人気店には行列ができるほどになりましたが、このブームはサウナの専門店だけに及んではいるものの、スパや日帰り温泉などは蚊帳の外のようです。これは「サ道」で紹介されていないから。情報がそこまで発信されていないのです。
 ここにブームというものの「型」が見られるのです。ブームの対象になっていなければ隣接しているものでも目もくれない、関心を持たない。大衆の好奇心とはそんなものなのかもしれません。

 思えばバブル末期に起こった「もつ鍋」ブームもそうでした。それまでのグルメブームから一転して博多の郷土料理に人気が集まったものの、もつ鍋いがいの鍋料理にフォーカスがあてられることはありませんでした。もつ鍋いがいにも美味しいなべ料理はいろいろあるのにです。

 同じことは奈良への観光旅行がブームになった時にも言えます。誰しも修学旅行などで訪れたことがあるであろう南都・奈良へ観光で訪れるのが人気となりました。京都に比べると飲食が限定されていても、とくに若い女性の目が奈良に向けられました。
 これもブームでしたから、興味の対象は限定的です。奈良の近くには、桜井市や橿原市といった訪れるに足る町があっても見向きもされませんでした。女人高野の室生寺もまたしかり。

 みんなブームに乗った人たちのこと。
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