1862年(文久2年)、教育者・思想家の新渡戸稻造（にとべ いなぞう)が生まれました。農業経済学・農学の研究も行っていました。国際連盟事務次長も務め、著書『武士道』は、流麗な英文で書かれ、長年読み続けられています。日本銀行券のD五千円券の肖像としても知られます。東京女子大学初代学長。東京女子経済専門学校（東京文化短期大学・現：新渡戸文化短期大学）初代校長。西岸ビクトリアで倒れ、入院。病名は出血性膵臓炎でした。10月15日に開腹手術が行われるも容態が急変し、1933年10月15日午後8時30分にそのまま帰らぬ人となりました。享年72（満71歳没）。
1879年、メキシコの革命家、エミリアーノ・サパタが生まれました。メキシコ革命の指導者の一人。メキシコの国民的英雄の一人と見なされており、20世紀の終わり頃にチアパス州で始まった革命運動サパティスタは彼の名にちなみます。サパタはメキシコ北部の無政府主義者リカルド・フロレス・マゴンに思想的影響を受けました。サパタに対するマゴンの影響は1911年3月に宣言され、11月に発表されたアヤラ綱領の中に見ることができます。しかしながら最も顕著なのは サパタ派のスローガンであり、マゴンの著書のタイトルでもある「土地および自由（Tierra y libertad）」です。サパタの無政府主義への傾倒は、彼が土地解放運動への参加を始めたときに地方の学校教師オティリオ・モンタノによってピョートル・クロポトキンやフロレス・マゴンの著書を紹介されたことによって導かれました。1919年4月10日に、「サパタ派に寝返りたい」と称して近づいてきたカランサ派政府軍の将校の計略によって暗殺されました。39歳。
1890年、哲学者の務台理作が生まれました。京都帝国大学在学中に西田幾多郎に師事し、留学中にはフッサールからも哲学を学びました。西田門下ではありますが、京都学派とも西田左派とも一線を画し、独自のヒューマニズム哲学を展開。1921年（大正10年）、西田の『善の研究』再版時に字句の訂正や校正を行ったのも彼です。松井証券の松井道夫（旧姓務台道夫）は遠縁。1974年7月5日、83歳で死去。
1907年、アメリカのアルト・サックス奏者、クラリネット奏者、トランペット奏者、作曲家、編曲家、バンドリーダー、ベニー・カーターが生まれました。1930年代から1990年代のジャズ界における大物ミュージシャンで、彼を「王（King）」と呼ぶミュージシャンもいました。チャーリー・パーカー出現以前の最大のアルトサックス奏者。1997年にカーターは現役を引退。翌年にはリンカーン・センターから表彰され、セレモニーでウィントン・マルサリスやダイアナ・クラール、ボビー・スコットが彼の音楽を演奏しました。2003年7月12日、カリフォルニア州ロサンゼルスのCedars-Sinai Hospitalにて気管支炎の合併症で亡くなりました。95歳。
1933年、歌手、女優、タレントのロミ山田が生まれました。本名は山田ひろみ。1954年、ヘルベルト・フォン・カラヤンの初来日時、東京、名古屋、大阪公演に、国立音大および東京芸術大学の声楽科学生らと、ベートーヴェン交響曲第9番の合唱メンバーとして同行、各地で共演。1960年春、マンハッタン・アッパーイーストサイドのレストラン「フォーシーズンズ」で食事中、ブロードウェイドラマ『スージー・ウォンの世界』地方公演の配役を捜していた芸能事務所社長にスカウトされ、女優としては全く未経験ながらオーディションを受けることになります。ほっそりしたチャーミングな容姿、声楽で鍛えた声量と舞台度胸が、同作品の総合プロデューサーデイヴィッド・メリック (David Merrick) に見いだされ、スージー・ウォン役に抜擢され、人気を得ます。1961年、ロジャース&ハマースタイン作、ジーン・ケリー演出のブロードウェイ・ミュージカル『フラワー・ドラム・ソング』の主役メイ・リーを得て、全米各地およびラスベガスでミュージカル・スターとして活躍。1963年に帰国後は、歌手、女優として活動。同年に日本デビュー曲「煙草のけむり」（作詞・作曲平岡精二）がビクターより発売。アメリカでは「ARIGATO」、イタリアで「ARIGATO (Non Avere Piu` Paura〈もう恐れないで〉)」として、それぞれレコーディング、アレンジを変えて同時発売されました（米伊のタイトルの由来は、歌詞中にある「ありがとう」という印象的な台詞からと思われます）。1967年、「知りすぎたのね」（作詞・作曲なかにし礼）がヒット。ドラマティックソプラノの豊かな声量と幅広い表現力で、クラシックオペラから聖歌、ミュージカル、ポップス、歌謡曲まで自在に歌いこなす実力派歌手です。また女優、コメンテーターとしても、おっとりとした明るいキャラクターで人気が高いです。全国各地での公演および講演、また随筆などで活躍中。
1937年、アメリカの俳優、ダスティン・ホフマンが生まれました。『クレイマー、クレイマー』（1979年）と『レインマン』（1988年）で2度アカデミー主演男優賞を受賞しました。映画出演（代表作のみ）は『卒業』『真夜中のカーボーイ』『ジョンとメリー』『小さな巨人』『わらの犬』『パピヨン』『レニー・ブルース』『大統領の陰謀』『マラソンマン』『クレイマー、クレイマー』『トッツィー』『レインマン』『ファミリービジネス』『アウトブレイク』『新しい人生のはじめかた』、監督作品は『カルテット! 人生のオペラハウス』。
1948年、女優の前田美波里が生まれました。アメリカ人の父親と日本人の母親との間に生まれました。1963年、文化学院在学中に芸術座のミュージカル『ノー・ストリング』のPRを兼ねて東宝が募集した"ミス・ノー・ストリング"に優勝し、東宝現代劇に8期生として入団。翌年の1964年にミュージカル『ノー・ストリングス』で初舞台を踏みました。1966年、18歳の時に資生堂のサマー化粧品「太陽に愛されよう」キャンペーンガールとして起用され、人気を博しました。その際のハワイでのロケがきっかけで知り合ったマイク眞木と1968年に20歳で結婚。思わぬ勢いで名前が売れてしまったことへの戸惑いや、水着写真ばかりを求められることに嫌気がさしていたこともあり、一時仕事を辞めてアメリカで旅をしながら1年半を過ごしました。1971年から1972年までNHKの『ステージ101』でMCを夫のマイク眞木と共に務めるなどしたものの、ミュージカルがその頃の日本ではあまり定着していなかったため、一番やりたかった踊る仕事ができませんでした。観客からアプローズ（喝采）を受けることが無い生活に耐えきれず葛藤した末、舞台を中心に活動を再開することを決意。厳しい世界で生き残るためには家庭との両立は難しいと考え、当時3歳だった息子の真木蔵人を残して1人で家を出ました。1976年にマイク眞木との離婚が成立しました。劇団四季、東宝をはじめとした様々な舞台やテレビドラマやCMなど各方面で活躍中です。
1952年、タレント、僧侶の織田無道が生まれました。一時期は「霊能者」として頻繁にテレビ出演しており、本人は当時を「出すぎだった」と振り返っています。2002年9月11日に、宗教法人の乗っ取りを図り虚偽の登記を行ったとして、公正証書原本不実記載・同行使の容疑で逮捕。織田自身は無実を主張しましたが、懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決を受けました。その後石川県加賀市作見町の豊星寺（旧・ユートピア加賀の郷の観音院加賀寺）の住職に就任。従業員と給与不払いなどのトラブルを起こしたと報じられました。2010年2月にTwitter上で織田無道に成り済ましていた者が豊星寺から注意を受けました。2014年3月には日刊ゲンダイの取材を受け、久々にメディアの前に姿を現しました。2014年現在はいくつかの寺の住職を務める他（具体的な寺の名前は「檀家さんやご近所に迷惑がかかる」として非公表）、エビの養殖ビジネスも手がけているということです。
同じく1952年、俳優、歌手の池畑慎之介(ピーター)が生まれました。デビュー以降一貫して「ピーター」を名乗ってきましたが、1985年ごろから、レビューショーやバラエティー番組の時は「ピーター」、役者の時は男役女役にかかわらず「池畑慎之介」と、二つの名前を使い分けるようになりました。六本木のクラブで知り合った作家の水上勉のパーティーに呼ばれ、ATG映画『薔薇の葬列』にかかわっていた舞台美術家の朝倉摂に「主役の美少年にぴったり」とスカウトされました。1969年、俳優・ピーターが誕生、同年10月には歌手デビューも果たし、当時のキャッチフレーズは「アポロが月から連れてきた少年」と称されました。さらに、自身デビュー曲の『夜と朝のあいだに』では、同年大晦日放映のTBSテレビ『第11回日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞し、特に女性からの広い支持を受けて一躍アイドルスターとなりました。仁科亜季子は幼なじみであり初恋の人で、独身を貫いてきた理由は仁科が芸能界にデビューしたため（芸能界に入って素人でなくなったため）。また、父の愛に飢えており、自らの子供にそういう思いをさせたくなかったのも独身を貫いてきた理由としていますが、実はGAYです。1985年黒澤明監督の『乱』で重要な狂言師役に抜擢された頃から役者としての層に厚みが増すようになり、これが今日の「二人の」池畑につながっています。2013年3月、役者名を「池畑慎之介⛤」に改名。2018年5月、同年いっぱいで「ピーター」の名前を卒業し、本名の「池畑慎之介」で統一することを発表。2019年からは1〜2年の休養を取り、充電期間とする意向を示しました。2020年4月からは生島企画室へ所属が決まり、1年3か月振りに芸能界へ復帰することになりました。
1960年、SF作家の新井素子が生まれました。本名、手嶋素子。1977年、東京都立井草高等学校2年生のときに、第1回奇想天外SF新人賞に応募した『あたしの中の……』が佳作入選しました。審査員の星新一が絶賛し最優秀作に推しましたが、小松左京や筒井康隆らが目新しい文体に違和感を覚え反対したため佳作となりました。星は入選決定後に、新井素子の父が東京大学農学部での同級生だったことを知りました。また、新井も星のファンであり、初めて読んだSFが星の『妖精配給会社』でした（星の著書「未来いそっぷ」の解説文も書いています）。高校2年生という若さでの受賞及びデビューは文学界にも衝撃を与え、『ふぁんろーど』の特集などで「SF界のプリンセス」と称されました。北野勇作や久美沙織ら同世代の作家に強い影響を与えたといわれています。立教大学文学部ドイツ文学科に在籍しながら作家活動を続け、1981年に『グリーン・レクイエム』で第12回星雲賞日本短編部門を受賞、1982年、『ネプチューン』で第13回星雲賞日本短編部門を受賞しました。1999年には『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞を受賞しています。
1967年、女優の天海祐希が生まれました。1987年、73期生として宝塚歌劇団に入団、雪組公演『宝塚をどり讃歌／サマルカンドの赤いばら』（主演：平みち）で初舞台。1995年12月、28歳の時に『ミー・アンド・マイガール』で退団。相手役の麻乃佳世と同時退団だった。退団の際にはワイドショーで特集が組まれるなどマスコミ各社の高い関心を集めました。退団後すぐは、舞台ではなく映像の仕事にこだわり、特に宝塚の延長になるのは困ると多く来たミュージカルの仕事は選ばず、テレビドラマや映画に出演します。初仕事は、自分を見つめなおすため、キャスト・主要スタッフは、監督含めて日本人は天海1人の全編シアトルロケで英語セリフの、日米合作映画「クリスマス黙示録」を選択しました。舞台には退団して3年目に新作がいいと演劇の「マヌエラ - 燃える上海 恋する女」に出演し、それからは出るようになります。映像作品では、171cmの長身とあまりにも強烈過ぎた宝塚時代のイメージから、当初は女優としての個性を確立するのに苦労しましたが、のちに女刑事や女弁護士などの役で生来の存在感を示すようになりました。退団決定後に幾多かの芸能事務所から勧誘がありました。石原プロモーション入りを希望しましたが、男性俳優専門の石原プロ側から断られています。天海の親友が当時在籍していたフライングボックスに所属し、映画やテレビドラマなど、活躍の場を広げました。『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』で共演した唐沢寿明に誘われ、2003年1月1日付けで現在の所属事務所である研音へ移籍。テレビドラマでは、2004年以降は単独で主演を務める例が多いです。
1972年、元AV女優のきららかおりが生まれました。半年ほどで引退、オリジナルの出演作品は5本。現況は不明。見た目は清楚な美少女。「きららかおり 無修正」で検索すると、スゴいものが無料で見られます。
1977年、お笑い芸人の猫ひろしが生まれました。専門はマラソン。2016年リオデジャネイロオリンピックカンボジア代表。2011年よりカンボジア国籍。本名はチュマー・ヒロシ。大会出場時はTAKIZAKI、またはKuniakiの名前で登録しています。カンボジアに帰化する前の本名は瀧�� 邦明（たきざき くにあき）。WAHAHA本舗所属。
次は忌日。
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