ふつう獣医学科を卒業した人は、たいていが犬猫などのペットの診療を行う病院を開くと思う方が多いかと思います。
私も獣医大学に入学するまではそうだとばっかり思っていました。
ところが現実は違いました。そもそも犬猫病院を開くためには、地盤・看板が必要で、既存の犬猫病院の中に割りいっていくのは非常に難しいのです。開設にいたるまでの資金も馬鹿になりませんですしね。
じゃあ、卒業生の人たちの大部分はどういう道を選ぶのかというと、それはさまざまです。まず、牛や馬などの大動物と呼ばれる家畜を相手にする、雪印乳業・森永乳業などに雇われたサラリーマン獣医の道があります。しかし、これもそうは多くはない。
大部分の人は獣医師の免許を活用できるさまざまな職業に就きます。まずは公務員。野良犬・野良猫の捕獲などや保健所での勤務に就くのです。
また、薬局に勤める人もけっこういるようです。
つまりは卒業生の大部分が獣医とは違う職に就いているんですね。
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