中学三年生の11月に大阪から東京にもどってきた私ですが、進学で困ったことがありました。当時、大阪の成績評価は十段階。東京は当然ながら五段階評価でした。このため、学力に見合った都立高校の受験は絶望的だったのです。案の定、不合格になりました。
それで都内の私立高校に進学したのですが、この学校、とんでもない学校でした。英語の教師が「君たちは志望高校に不合格したからここに来たんだ」と愛校精神のかけらもない発言をするのです。私はそんなつもりはなかったのでいささか面くらいました。
また、新宗教が母体となった高校でしたが、校長がとんでもない人物でした。自殺した生徒が出ても、朝礼代わりの校内放送で「まあ、魔が差したんでしょう」とぬかす始末。
腹を立てたのは私だけではありません。卒業式の際、校長が壇上であいさつをしようとしたら、生徒の一人が鉢巻を巻いて抗議文を手にして壇上に駆け上がってきました。あわてた周囲の教師に止められ、抗議文を読み上げることはできませんでした。
宗教団体の経営した学校なのに、人間性の徳育のかけらもない、とんでもない学校でした。
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