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2021年10月09日11:11

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れいわ新選組の構造上、こういう事は普通に起こりうる

■山本太郎氏が衆院東京8区から立候補へ 一本化を調整中、野党は困惑
(朝日新聞デジタル - 10月08日 20:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6696314

吉田陣営というか野党共闘、野党連合ということで線を決めていた陣営はなかなかにショックなのかもしれませんが、れいわ新選組という既存の政党とは違う形を持つ存在がいる以上、その辺はまあ、予想してない上が悪い、としか言えない面もあります。
枝野さんも、その辺わかってないんじゃないのかあ?と思わないでもないんですね。

実のところ、おっさんは今年の2月に軽くれいわ新選組に電話して色々気になる部分を聞いてみて、それをnoteにて記事にしてたりします。

れいわ新選組に電話してみた
https://note.com/jigsou/n/n6588e46fc9b0

記事を読んでいただくと判るけど、党員というコレまでのイメージの構造ではなく政治ボランティア(志願兵という意味に近い方のボランティア)としての面が強いのですね。
だから、党員数ゼロだとしてもまあ違和感はない。
ただ、会員的な存在が活動し協力するから通常の政党の意識と違う。
寧ろNPOであり、社会政治法人的な面が強くなってる次第です。

そのため幹部、NPOで言えば役員、理事などの存在が執行部でありまたそれに連なる形で政策研究会等があるという状態。

この構造は近年の政治不信や政治家への疑問やその存在の怪しさを払拭する手段としては良い雛形ではあるとは思います。
反面、政治家と政党の力学、政党ダイナミクスとでもいうような動きや働きには全く関与できない問題が発生するのはあると思っていたのですが、まあその現れかもしれませんね。

れいわは支持者=ボランティアであり会員という図式になりますから政党支持率をあげるためには政党員ではないボランティアや会員という緩さ、それに加えて自分達の意見や思い、考えがダイレクトに伝わるオープンリソースな状態が必要になり、それを実践してますが当然、声のでかいだけのエゴイストが幅を利かす可能性はあります。

それに対処するには党首でありシンボル、そしてアイコンである山本太郎の一挙手一投足をかなり制御する、それこそ演者としての政治家山本太郎の存在が重要です。
党員(会員)や支持者の数を維持し、期待をさせて行くには山本太郎はどこかで旧い政治力学、古の政治家のお約束はぶち破らないといけないので野党連合の中ではある意味で時限爆弾。

彼が彼の今まで言ってきたことやってきた事を放棄するような事は政党としても命取りですからどこかで大勝負は来るというのは予想してたりはしたんですが、まさかこことはね、という感じです。

元々予定していたのかも知れないですし、準備もそうだったかもしれませんが石原伸晃の地元杉並で勝負するとは思いません。
今の石原伸晃ならもしかすると山本太郎には負けるかもしれないと思いますが、吉田ひとみでも十分だった筈。
そこに出てくるこの旧い野党体質の人から見ると暴挙というのは真面目に考えるならばそれこそ政治改革なんですよね。

口で政権交代や市民を救う、庶民派と言った処で実際には永田町力学ですから、その力学の外の存在が出てこない限りは変える事はできない。
事実、自民党は保守、革新、右派、左派、タカ派にハト派、親中、親米なんでもござれを表に出しての復活してきたわけでこれは旧い政権与党体質を変えたと言えます。
安倍晋三の好悪に関わらずそこは事実として見る必要はあると思うのですね。

また安倍晋三はブックをしない(様に見えるでもよい)ので、マジレスさんというあだ名がネットで出る状態でもありました。
プロレスに例えるならば、昔の新日や全日のようなタイトルマッチ(選挙)以外は馴れ合いという図式がないという面もあります。

加えて、復帰後は総合格闘技乗りですね。
でも野党もマスコミも着いてこれないので路線を変更したと思いますし、官僚、特に省庁の幹部には今までのブックづくりでウハウハは聞かない状態になって機能しない、踏まんばかりというのがあると思いました。
その一端が前川喜平さんではないでしょうかね?
彼の貧困調査といういわゆる援交、それに加えての天下り斡旋というブックありきの廃止、バーリトゥードな政治の形式が見え隠れする様になっての既得権益と欲の充足が出来なかった事が安倍憎しになってるとしか思えない流れはその辺を見せなくもないです。

ただまあ自民党も巨大政党。
急な改善なんか不可能で揺り戻しがくる訳ですから旧いブック体質の人が反撃しますよね。
その代表ってやっぱり石破さんだったと思います。
その石破さんは幾度も安倍晋三に敗れているとなると、これは自民党内部での政治意識の変革はあった、というのは見て置く必要のあるポイントですね。

ただ総合格闘技な政治から一歩も百歩も下がって今の新日もしくはWWEのような感じに落ち着いたかな、と。
つまり、国民の願う対決図式。
これは人気はでますが、常に刺激がないといけない訳ですけれど、謀らずも旧い政党体質の野党は協力してしまってた、という感じです。
ブックなれしてるから、この流ならシナリオに乗ってしまうのはあるとして、この状況では所詮野党は泡沫の悪役でしかないんですよねえ。

ならば新しい悪役、ないしは権力に対抗する強い新人が欲しいところです。
これにおそらくいち早く気づいたのは多分小沢一郎ではないかなあ、と。
老いたりとは言え、政治の世界で長く居た上に、権力の構造は熟知、有権者の意識も熟知となれば智慧を出す側になってもおかしくはない。
山本太郎と小沢一郎はそれほど険悪でもない雰囲気があったりしますから(雰囲気だけでも演出できれば十分)そこから、新たな政党、既存の政党と違う部分を演出してある時、自分が野党サイドのヒーローになれば良い、という演出をしたのなら小沢一郎はまだまだ侮れません。

壊し屋の異名を持ちつつも意外と新しいもんを構築してきた爺ですからね。
旧いもんを壊してきたと考えればこの流れを演出していたとしても不思議ではないですし、旧態依然の状態に落ち込んだ既存野党を新型野党で駆逐してでも政治形式を自分の儲けやすい形にしている、と見てもおかしくはない状況と言えます。


で、この状況でれいわ新選組が石原伸晃を破れば演出としては上々でしょうし、次へつなげる事も可能ではある。
ただ、世襲が残ると結局旧い政治だとなるので、世襲ではなく誰か強い存在がそこにいるとなるのが理想なんでしょう。

いわば山本太郎は神輿なのかもしれませんが、その神輿をそこに打ち込んだ意図を考えてみると、老いた小沢一郎を見誤って野党連合は捨てた可能性もありますし、共産党との確執(ひたすら西松建設との関係を暴露し続けてた時期もある)からの野党連合の不要を考えたとも言えるでしょう。

どちらにせよ、山本太郎の8区での出馬はこのまますんなり行くにせよ、行かないにせよ波乱である事は間違い無いですし、野党に残る旧い政党ダイナミクスを塗り替えるチャンスではあるんだ、というのは認識しておいた方が良いかな、と感じたりしています。
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