4/21 amoncos

　昔の映像を見るという企画で芸人が昔作っていたブログを見ていたら顔が違うばかりか声までも違っていて若いという言葉では説明がつかない感じだったがはしゃいでて面白かったしその頃はガキをいっぱい使ったネタをやっていて完全にガキ頼りの内容だったが渋い俳優とか歌手の評価は十万点中四万点だったし悪くもなくギャラは点数をそのまま換算して四万円だったので若手の割には多いと喜んでいる夢を見た。十万点満点の評価、安くボケる余地あってツラそう。起き抜けには、身内が逝去したと言っているひとがいたのでその表現って身内には使わないだろということで実例を示していたら確かにそうだねと納得される夢を見た。悲しい気持ちになっているひとに対して激しく詰め寄るクロカワであった。

　今日は、そう、自転車屋に行かなければならない。その心理的プレッシャーをひしひしと感じつつ、しかも今日は出かけられないことを感じつつ、インターネットをしていた。まあ歯医者の方がツラいのでそれより遥かにマシといえばそうなのだが、比較ではツラさが軽減されないし、おれはそんな解決方法を嫌っている。世界ではもっと不幸なひとがいるんだから論法というのは世界で最も不幸なひと以外は誰も悲しめないので間違っているし、人間はその場その場でちゃんと悲しんだりヘコんだりしていいのだ。そんなことを考えながら、まずは壊れかけのチャリを自転車屋に持っていく。当たり前だけどやっぱり自転車屋には怒られなかった。予想通りだ。それは分かっているんだ。ただ申し訳なさが異様に強くて、自転車屋に行くまでは尋常ではない恐怖を感じるってだけの話。だから、自転車屋に着いてからは平然と受け答えをして、カゴについてめちゃくちゃ質問したりもした。本当は安いプラスチックのカゴがあったらつけてもらおうと思っていたんだけど、子供用しかない上、無理につけても浅くてものが落ちるという説明をされた。なんで無理につける説明したんだよ。子供用でもいいからつけてくださいって言われる可能性を考えたのか？　とにかく、錆びにくいステンレスのカゴも在庫がないと言われたし、もともとそのつもりだったこともあって、カゴは外してもらうことにした。無職の自転車にカゴは贅沢過ぎるからね。それに、ここしばらく自転車のカゴが壊れていて使ってなかったけど、一切不便ではなかったので。

　それで一時帰宅した。ニュースを見ていたら、鳴き声から山の中にいるシカの数を推定するという研究が行われたらしく、それがニュースになっていた。しかし、メスのためにフィーヨフィーヨと鳴いているのに周りにいるのはマイクだけみたいな悲しい構図をつくるのは、倫理的に許されるのか？　想像図がめちゃくちゃ悲しいじゃん。で適当に時間を潰して、自転車を取りに行く。これは本当に取りに行くだけなので緊張もクソもなかったし、既にやり取りは全て終わっているので何ら恐怖はなかった。帰宅するとき、壊れたカゴがガチャガチャ鳴らなくて快適だったし、あと前にカゴがないってことんなに不安定なんだと思ったりもした。不安定というか不安なのかもしれない、あるべきものがそこにないから。それで、帰宅したら、不安なタスクが全部終わって安心したのか頭痛がやってきた。ひど過ぎる。しかも頭痛薬を飲んだのにあんまり効かず、さらに深夜になってガンガン戻ってきたのでなんの活動も出来なかった。ので速やかに寝るハメになった。今日はそういうわけで最悪の日。