6/16 vyfbtc

　でかい図体して小学校に入学して27と書かれた紙を持って教室に入ったらその番号が後ろの窓際の席を示していると分かったがそのあとに続々と生徒がやってきたのでひょっとして来るタイミング間違えたのかと焦ったしなぜか同じ教室になっている外人の先輩は前の方に座って隣の奴と喋っていたので先生が見えないし先生自体の声も小さくて聞こえないのになんか問題みたいなの出してて聞き逃したらマズい感じだったので神経を集中させる夢を見た。集中させたあとどうなったのか覚えてない。起き抜けには、分厚くて古い本にたくさん付箋紙が挟み込まれている夢を見た。これは完全に覚えてないけど、そういう本なら結構買っている。

　今日も家族がワーワー騒いでいたので夢を思い出せなかったんだよな、ムカつくぜ。怒りに身を任せてテレビをつけたらフランスのニュースをやっていて、マクロンが（おそらく国を立て直すために）「さらに働き、生産しなければならない」と呼びかけていたのでゲッ労働至上主義者だと思った、マクロンの像あったら即刻壊したいな〜。不要不急の労働呼ばわりして制限してきたくせに「さらに働き、生産しなければならない」って言うのは何？　不要不急のひとだけ労働すればいいだろ。そういや同じフランスのニュースでシャルル・ド・ゴールの像に奴隷制支持者と落書きされたというニュースが報じられていたな、そうするとシャルル・ド・ゴール空港も改名しなければいけなくなるし大変だな。殺人や殺人を命じることだって少なくとも奴隷制や差別と同等程度に悪いのだから歴史上の指導者のほぼすべての像は破壊できるし、生活を人質に取った半強制的な奴隷的労働も当然邪悪なのだから現行資本主義に賛同してきたほぼすべての人間の像も破壊できる、歴史修正主義はサイコーだ。実際シャルル・ド・ゴールが奴隷制に賛成していたのかはフランス人じゃないのでよく分からんが政治家なんて掘り返せばいくらでも悪い面は出てくるので（核実験を是認したとか）いくらでも歴史を真っ平らにできるはずなんだよね、良かった良かった。おれは労働なんかしたくないし、「誰も労働しなかったら国が滅ぶ」みたいな意見には「それは同性愛者に対して"国中が同性愛者になったら国が滅ぶ"と発言するのと何が違うんですか？」というカウンターを用意してある。そしておれはベーシックインカム成立後に像を破壊する。

　とにかく東南アジアに雑なニュースを読みに行ったら、盗んだサンダルで自慰してるみたいなことをはっきり書いてあったのでニコニコしてしまった。それで気持ちを持ち直してお出かけをした、新竪に行ったら昨日はなかった本、ほかの店で二百円で買おうと思っていた本が百円で売られていたので購入。ガレージでは昨日買わなかった現代の怪談の本を購入した。現代の怪談の本、現代といっても昭和末期あたりなのでタクシーで振り返ったら女のひとがいなくてシートが濡れてたみたいなのが多い、本自体はシミが多くてちょっとだけ刺激臭もしたがまあ怪談の本っぽいし閉じてる状態だったら無害だったので良かった。その怪談の本を買う決め手になったのは「漂着死体のことを流れ観音と呼ぶ」と書いてあったからで、ということは能登の方の小字地名であるところの「流れ宮様」もおそらくそうなんだろうと思ったし、漂着死体が流れ着いたことがあるかもしくはよく流れ着くからってそれを地名にするか？　とも思った。まあ死体のことをホトケと言ったり壊れたものをオシャカと言う流れから言えば流れ観音系の地名が何を意味するかは分かりそうなものだったのでこれはおれの連想が弱い。あと努力したので成功したみたいな成功談は現代の怪談なのでは？　とか考えていた、どちらもまったく偶然に事故や成功が重なった結果生まれるものなので。

　それで帰宅して、本の落書きに消しゴムをかけていたら、なんとページがちぎれた！！！　激しいストレス！！！！　変なところに書き込みしやがって！！！！！　変なところに書き込みして本を売るバカの蔵書全部炭になれ！！！！！　ていうか書き込みした本は売るな！！！！！！！　どうせおれの人生にいいことないんだからこの変な書き込みした奴がすぐさま呪われますようにと念じながら消しゴムをかけて続けた。おれだって聖書に書き込まれたファミリーヒストリーみたいな書き込みに価値があることは知っているがアラビア数字で失礼するが99%の書き込みはただの線引きや記号のみで何の情報も情熱もない、そのような本は焼いて捨てろ。せめて日記帳レベルの書き込みがあったら価値があるがそんなものはあまり出てこずにむしろクソみたいな線と記号だけの書き込みの本だけが出てきて丹念に消してやっているおれを裏切って本が破れたりするのでそんな書き込みをして本を売る奴は呪われろ。そのまま怒りにまかせて音楽を作ったらやや気持ちが落ち着きましたね。

　セフレこと世界ふれあい街歩きはニュージーランドのオアマル。なんと新規撮影分がまだ残っていたらしいが、前回のが最後で良かった気がするな。爺、ビクトリア、ガキの市場、バーベキューと抜けてきたところに、「この番組は今年2月に撮影されたものです」と字幕が出る。描写が薄いのはこの時間帯はまだ消しゴムビリビリの影響が残っていたからです。倉庫街では、また懐古主義の店に入るが、そもそもオアマルって再訪なんだよね。というか本のビリビリに恨みを抱いていたら、ちょうど古い本を修理する店が出てきてアーとなってしまった。なんかでかい木の万力みたいなもので本をプレスしていましたね。そこからオアマルストーンと見捨てられた街の話になる。石の話はもうちょっと詳しく聞きたかったが。それから一八八〇年頃のタイヤがでかい自転車が出てくる。ノンブレーキピストと同じ仕組みなのでブレーキはないとのことなので、日本じゃ走れないなと思った。そこからスチームパンクコスプレイベントに向かったが、コスプレイベントのノリかなりキツかったな、どこの世界でもオタクはこんな感じなんだな。で路上のペンギン注意の看板からペンギン観覧に入ったけど、寄り道コーナーかよ？　あとで来ますという割と雑な伏線がねじ込まれていた。機織り機をしぶんで直したジジイは割と豪快だったが、そこから寄り道コーナーへ。ティマル、マオリのアートを見る。ハカといえばオールブラックスよねということで、現地民をそれを誇りにしているらしい。お土産を数点見たあと、壁画を確認しに行く。街歩きに戻ったけどペンギンを見に行った、それは街歩きではない、というかすぐ過ぎない？　そこからまじでペンギンだけで終わってしまった、ワイルドライフでやれ。以上です。オアマル、割と悪かったな。