2/6 カナリア

　今日はお墓参りだっていうから古書店も諦めたし夜に食おうと思っていた菓子を開けてその中からチョコを三粒食ってもいたんだけど三十分経っても一向に出かける気配がないしなんでだよと食ってかかると車がいつもと違うからなとわざわざ車を見せてもらったけどなんで車が家の中に埋め込まれているのか分からなかったしどうやって出すんだという感じだったししかも軽トラだったのでこれふたりしか乗れないじゃんおれは荷台に乗って行けって言うのかよと抗弁した結果ワゴン車で墓場に向かうことになったけど運転している家族は狭い道を無理矢理通ってて心配だし正面から来た車も運転が荒くてその上トラックまで来たので冷や汗をかく夢を見た。これなんかぶつかったと思ったらぶつかってなかったという不思議体験をしたのでよく覚えているな。あとまんが雑誌で新連載を読んでいたら主人公一家が福井に移住し始めたし細かい地名も書いてあるんだけどそれは分からずしかも見開きページはエロくもないのに黒ケシが施されていて変だったのでみんなに見せて回るとそのうちのひとりからそれ崩れるやつだよと指摘されたので雑誌を裏からトントンやると確かに四角くポロポロ崩れて残った黒ケシは少しだけになったが何の意味があるか分からないしケシが一部残る意味も分からないし異様に掲載量が多くてカラーページが何か所もあってひどく特別待遇だししかも最終的に子供たちと野球を始めたので今時野球でファンタジーとか勇気あるなと感心する夢を見た。野球ファンタジーってなんか前に見た気がするけど、なんだったか。あと芸人のいい話を聞いていたらタマちゃんとか言い始めたので誰だよと思いゲラゲラ笑う夢を見た。笑ったので覚えているがタマちゃんと呼ばれる何かは絶対に該当するものがあるからそこまで笑うところじゃないよな。起き抜けには、スロットやるからコイン貸してくれと多分だらいいけどあっちの台使いなと指示される夢を見た。これも珍しくよく覚えているが、パチンコ屋に行ったことはないので店内描写はとても雑でした。

　朝、じゃない昼ごはんを食べてからインターネットをつけると老人の活躍が云々という話題が見えた。そういや昨晩テレビ見てたら、定年後の老人が働くという名目の会社がエルダーシャインって名前だったんだけど、インターネットに毒されているので「老人にShine……？　いいのか……？？」と思ってしまった。でも実際おれが中学生だったらそこでめちゃくちゃ盛り上がると思うんだよね。しかもエルダーシャインってマジでそのまま出し。ちなみに実際は「輝く」と「社員」をかけた名称だそう。一切の他意なく老人に餅配るみたいな主張だと思った。あとはあらゆる媒体から人間がビッグデータの一部として分解されていってるらしい流れも見た、まあ最近はビッグデータを奪い合って金をばらまき、個人を特定できる情報が含まれてても謝罪一発という、さすが経済界はモラルがゼロですねと言いたくなるような展開続きだから嫌になるな。勝手にビッグデータを取られることについて「別にいいじゃん」みたいな意見がたまにあって、別にそれを否定するわけじゃないけど、おれは「別にいいじゃん」と思えるデータを持っていく代わりに月三十万ほどもらいたいんだよね。そしたらお互いウィンウィンだろ？　なんでビッグデータ上げる代わりにポイントとかなんだろ、それでシステムが壊れたり人間の理性が壊れたりするのに。そんなことやらないでお金を配ればよろしい。一企業が配るんじゃなくて、ビッグデータを使いたい企業全部が資金を出して、それでベーシックインカム的な金を配ればいいんだよ。ポイントとかにするから倫理が壊れるんだ。そういやビッグデータ銀行みたいなアイデアどこいったんだろ。要はあれをしっかりした金にするパターンなんだけど。

　今晩から明日にかけてマイナス六度になるとか言ってたのも結局うやむやになっており残念、簡易北海道みたいになると思ってたのにな。今年は全然冬っぽくないのでその辺で気分がアガると思っていたんだ。蛇口とか凍って道民にバカにされたいよね〜。あとはスズリで帽子が作れるようになっててちょっと盛り上がってたか。おれも帽子人間だけどキャップはかぶらないんだよね、なんか飛び出してるのが苦手なので。帽子のつばのことを言っているんだけど。椅子もじぶんで使うんだったら背もたれがないやつがいいし、なんか関連があるのかもしれない。もっとも、見たり想像したりする分には背もたれあった方がいい。おれは椅子のことをよく想像するんだ、形として面白いから。好きなのでインテリアの本も買ったはずだが、読まないままになっていて悲しい。読むか読まないかはおれの一存っぽいけど。