7/2 famoesoss

　今年こそ修学旅行遅れたくないなあと思いながら持っていく通帳にカードを含めるかどうか迷っていたら結構な時間になってしまったので全部詰め込んで出ようとしてみると玄関に近所の女児が自転車に乗ったままたむろしていて生意気にも恋バナなどをしていて出て行くタイミングを失ったため家族が助け舟を出し自ら恋の手ほどきをしている間におれが出てギリもギリだから電線がたくさんたわんで垂れ下がっている昼の商店街を抜けあるいはヘッドライトだらけの夜の片側三車線の道路を二回に分けて渡りながらヘッドライトを避けるために脇道に入ってもその脇道に車が入ってきて結局眩しいといった具合にまったく運に恵まれてなくいよいよ塔に到着したのにグループ分けが既に終わっていたから運動場の真ん中から単独行動を開始することになり塔の一階二階とザコばかりだったが四階で急にレベルが上がり信じられないぐらい強い人魚の猛攻をようやくかわして五階に行くと衛兵の詰め場所でまた楽になり六階は思わせぶりな研究所だし最上階に来てみれば生き残りはたった十人しかおらず所長に抗議してみると突然全員が女という前提のもとPVを撮影させられてしかも音楽は昭和のおかきのCMで話にならないから人魚の水没から避けた大量のまんが雑誌を最上階の周りの土のフロアに埋めようとしたのにここらはすべて出版社により取られていてしょうがないし五月号だから五階で覚えやすいやろとウロウロ探しまわっていたらおれはどうやら改造人間らしいのでBB弾の大きさの鉄球をファンネルとして多数射出できるし防御力も極めて高いが不死身能力だけは所長のキスが原因で失われてしまったとのことその所長から塔内放送でエクソダスタイムを告げられ先の選ばれた住人以外は衛兵も研究所員も残るとのことで現代という名の異次元に突入しそこからは戦闘もなくミステリーのようにひとりずつ仲間が消えていく展開で残り六人になったところでデパートの通信施設を使ってみれば塔はいよいよ水没しそうで衛兵は一階上がって待機しているとのことますますなんとかしなきゃならないし残った六人のうちの男はデパートの床に寝そべってバンドを大事にしているんだと言っていたら尻ポケットが痛いらしく取り出してみるとＤの形をした小さい金属それはおれのものだったから預かって和室に戻るとみんなで親睦を深め合うために飲み会をしようと言っているが誰が敵かわからないので十九歳ですと嘘をつき酒を飲んだら犯罪だねと言われるもこんな状況で犯罪もクソもないでしょと返答まったく自然に飲み会が始まったがほどよいところでおれが怪しいなぜなら一人二役をしているからだと指摘されメガネの田舎臭い女が実はおれだったのでこれでまたひとりが消え先のバンドからCDが届きイントロを聞いただけで下手くそとわかり他のメンバーは早々にこの場を離れるがおれだけは最後まで聞いていたおかげで歌詞の最後で事の顛末を聞くことができたしこの場を離れなかったことで生き残りもしてバンドマンがひとり本当の裏切り者として戻ってきたがおれは告げるお前だけがこの幻想の世界に送り込まれてきておれを含めみんなは無事なんだお前はお前自身の性格を矯正し正気に戻らなければならないこれは妄想なんだと攻撃を仕掛ける夢を見た。長い夢だった。そしてよく覚えている。学校系、ゲーム系の内容が完全に絡みあった挙句脱出めいた内容の夢になっているのがすごいな。そういえば最近脱出系の夢ってほとんど見てないな。変な研究所から出て行くとか、妙な建築物の外周を車で回るとかゴンドラで下りるとか。

　夢が長かったので現実は圧縮されてるんじゃないかと思うんだが、とりあえず大寝坊時間の定時にしっかり目覚めて、冷やしラーメンを食う。牛乳瓶を出しに外に出る。暑い暑すぎる。なんだこれ？　ドライヤーみたいな風が吹いてて尋常じゃないぐらい暑い。ひょっとして今日変に長い夢を見たのはとてつもなく暑かったからなのかもしれない。そういうときに見なきゃいいものを、天気予報サイトを開いてしまう、アラビア数字で書きますが36.4度とかいう字面が踊っている、36.4度！？！？　卒倒しそうになった。そこまで見たら最後まで見るけどさあみたいな意気込みで調べてみると全国トップの気温、助けて〜。これから先、インターネットニュースを読むべき時間であるのに灼熱地獄だとかしか考えられなくなり意識が完全に無になってしまった。これで後で雨まで降るんだから最悪だな。

　ところでこんなにも暑いのに揉め事は全然アツくなかった。都会は涼しいからかな。片田舎が暑いぐらいじゃ誰も盛り上がってくれないんだよね。暑い、風も暑い、その風が極めて強い、しかも雨の予報もある、こんな日に出かけるわけがないので出かけない。ブックオフですか？　ビームせどりいるかもしれないからそこまで強力にブックオフ行きたいわけじゃないんだよな、あいつ本当に冬眠してただけなのかな、春になったらチョロチョロ出てきて夏はほぼ毎日いるようになった。永遠に冬眠してればいいのにね、ブックオフ側は迷惑かかってないって言ってるけど、他の客のこと無視して、その場しのぎの収入に浮かれてるからそういう返答をするんだろうし、ああいうゴミを野放しにしとくから赤字になったんじゃねーの、本当のところは知らないけどそうであってほしい、市場をバカにしたツケを払ってほしい。こんなことをウジウジと考えていたからか太陽が隠れ、少し涼しくなった。気のせいかもしれない、風は全然吹いてないし。でも、雲が出てきたということは雨が降る可能性もある。と思って天気サイトを確認したら一度しか下がってなかった。三十四度なのに涼しいと感じるようになってしまったし本当に体がおかしくなってしまった可能性もある。

　それからの行動ですが、せっかく家にこもっているのでめんどくさいマクロに手を付け、完全な状態に持って行ったりしていた。これで日記を書くのがまた早くなるというできもしない風呂敷を広げるわけですね、現状でも一週間以上遅れているのに。でuccにストリチナヤをキメながらパンをほおばり、ストリートビューでおそらくは現在の金沢より涼しい東南アジアを徘徊する。夜のニュースでは東麻布とかいう言葉を聞いた、生まれて初めて聞いた地名だ、そりゃ西があるんだから東もあるか。卵豆腐食べながら天気予報を見てみれば、全国トップの気温取った後豪雨のおそれとか言われてて、地獄そのものだろと思った。そして明日は今日より十一度低い。へー。身体壊れそう。このタイミングでテレビは突然ルナシーを放送し始めた。キャー！　河村隆一のアゴの肉！！　指差しも頂きました！！　Xの紅もLUNA SEAのROSIERもだいたいセットが真っ赤に照らされるの、ちょっと安易じゃねーの。LUNA SEAのギター弾く時手がビヨーンてするひとも相変わらずビヨーンしていて元気だなあと感心した。河村隆一はぼくたちに、ナルシストでも太るんだなってことを教えてくれるね。