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2019年12月15日20:08

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全集・和本 63-65

蔵書紹介 雑誌・全集の部 63
「叢−草双紙の翻刻と研究−」72年の第5号から今年の第40号(終刊号)まで所蔵。学芸大学国文学研究室発行。石川は13号以降を発行者からいただいている。後に5号から12号を古書店から入手。赤本・黒本の翻刻が多いが、一部合巻も含む。終わってしまったのが残念。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 64
「近世文芸」。近世文学会。江戸時代の文学を研究する学会の機関誌。1982年に入会し、現在まで継続している(37号〜110号)。若いときに学会発表を行ったが、機関誌への投稿は行わなかった。最近啓蒙にも意識を持っている学会だが、片手間な事務局では限界がある。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 65
「江戸文学」ぺりかん社。1989年1号〜2010年42号で休刊。商業出版としてよく続いた。研究と一般読者向けの記事をどう融合するのか。旧来江戸文学というと軟派なイメージが強く、例えば女性の執筆者はほとんどいなかったが、この頃から少しずつ女性も増えていった。

蔵書紹介 和本の部 63
「鶴梁文鈔」4冊、明治13年発行。徽典館学頭を務めた林鶴梁の文章(漢文)や漢詩を集めたもの。甲斐に関する作品では長田円右衛門の碑に刻まれた賛文が収められている。漱石は「余が文章に裨益せし書籍」で、<「鶴梁全集」を面白く読んだ>と述べるが、本書のことだろう。

蔵書紹介 和本の部 64
「甲陽雑兵軍談」(写本)、「上」のみ所蔵。巻頭にカラー口絵。甲州文庫に同題名の「下」がある。比べたところ、別筆。ただ、このタイトルの本は他に見ない。内容は「雑兵物語」として知られるもので、岩波文庫本とほぼ同文。

蔵書紹介 和本の部 65
内藤ます「女教草」明治6年、温故堂藤屋伝右衛門。見返しは「権訓導内藤末須著」、内題は「女をしへ草」。題簽はがれ。女子生徒のため、わかりやすく道徳的な教えを大きな文字で記している。国学の影響が大きいが、当時、女性が女性のために教育をした、という意味で重要な書物。


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