mixiユーザー(id:5099619)

2019年12月14日17:15

174 view

全集・和本 60-62

蔵書紹介 雑誌・全集の部 60
「国歌大観」角川書店、全10巻20冊。83年初版。以前の「国歌大観」は2巻のみだったが、大幅に増補された。片端から読むとまではいかなかったが、配本のたびに、私家集やあまり見ない撰集などを拾い読みしたし、もちろん索引も利用していた。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 61
「国書総目録」岩波書店。全8巻+索引、1982年3刷。「古典籍総合目録」全3巻、1990年1刷。古典籍が全国のどの図書館に所蔵されているか、の一覧。今や国文学研究資料館のサイトにより充実した情報が掲載されているが、かつては古典文学研究者には必須の書物だった。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 62
「角川古語大辞典」角川書店全5巻。1巻は1982年。充実した辞典。編者の一人、延広真治先生から、「あなたのおかげで<灯籠仏>を正しく記載することが出来ました」とお礼を言われた(94年発行の第3巻に収録)のが思い出。

蔵書紹介 和本の部 60
柳沢淇園「雲萍雑志」4冊、天保14年発行。柳沢家の重臣としても知られる柳沢淇園の名前だが、死後百年近くたってからの出版であり、森銑三が、偽書だと喝破した。数年前、某社の高校国語科教科書の教師用指導書を書く際に使用。天保の改革に合わせた出版という観点で記した。

蔵書紹介 和本の部 61
大森快庵「甲斐叢記」前輯5冊(嘉永4年、村田屋孝太郎)、後輯5冊(明治26年、内藤伝右衛門)。前輯は木版だが、後輯は金属活字(袋綴の和本仕立)。近代の翻刻もあるが、一部挿絵が省かれる。臨川書店から影印が出ているが、タイトルは「甲斐名所図会」となっている。

蔵書紹介 和本の部 62
「甲陽生花百瓶図」是心軒蔵版、「初」「盛」「残」の3冊、安永3年の序。初編は心得などを記し、あとの2編は実際の作品。尺五、敲氷といった、当時の甲斐で有名な俳人の名も見える。器にも工夫が見られ、見ていて楽しい作品集。考示の「百合・撫子」などシンプルだが、いい。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する