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2019年12月12日15:32

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全集・和本 54-56

蔵書紹介 雑誌・全集の部 54
「甲斐志料集成」「甲斐叢書」。いずれも昭和初期、山梨県に関する史料の翻刻シリーズで、円本として各12巻が出版。同じ作品の収録も多い。「集成」は、甲斐国志、甲陽軍鑑を省き8巻として、歴史図書社より復刻(80年)。「叢書」は12巻そのまま第一書房より復刻(74年)。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 55
山梨県立図書館「甲州文庫史料」全8巻、1973年。功刀亀内の収集した甲州文庫の中から、貴重な史料を翻刻した。功刀自身が写した文書も収録されており、社会風俗編や俳諧編はよく利用している。「新編甲州古文書」全3巻、角川書店。1966年。慶長以前の文書の翻刻。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 56
「大漢和辞典」大修館。12巻+別巻。1971年縮写3刷。実はこれは2代目。初代は学生時代に入手した台湾作成の海賊版。奥付などはなく、「毛沢東」の項目は消されていた(「周恩来」は消されていない)。後書きを読んだら、海賊版では申し訳ないと思い、新たに購入した。

蔵書紹介 和本の部 54
「仙嶽闢路図」。安政元年序。絵と漢詩で御嶽新道(昇仙峡)を紹介した本。竹村雲鱗の絵12葉(天保13年)と、徽典館学頭の乙事完、友野霞舟の漢詩(五言六行)各九篇を掲載。本の作りが通常の袋とじではなく、粘葉装(糸綴じせず裏面同士を糊付け)。挿絵が左右に分かれない。

蔵書紹介 和本の部 55
「甲斐行記」写本1冊。おそらく他に所蔵なし。明治11年、外務省の役人4人が私的旅行で山梨県を訪れた際の紀行文。その中の一人北沢正誠の著。漢詩を多く記す。甲府の町、昇仙峡の様子など。前の「仙嶽闢路図」も引用される。写真は温故堂の話題が出た部分。

蔵書紹介 和本の部 56
池原香穉「みとものかず」。5冊。明治15年宮内省蔵版。明治13年の天皇御幸に関する日記。「甲斐志料集成」に一部のみ翻刻。松本楓湖や無署名の挿絵も豊富。写真は「甲府荒川橋より眺望したる真景」「おとつひもきのふもけふもゆけどゆけど猶不尽(ふじ)の手を離れざりけり」


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