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2019年12月11日18:02

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全集・和本 51-53

蔵書紹介 雑誌・全集の部 51
「山梨県史」資料編19巻、通史編6巻、文化財編、民俗編。資料篇1巻は1998年刊行。他に棟札調査報告書や民俗調査報告書なども。資料編、通史編ともに近世文学のことなどを割と自由に書かせてもらったが、時間が足りず、資料を十分に生かせなかったな。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 52
(旧)「山梨県史」全8巻(1958年)。「甲斐国社記・寺記」全4巻(1967年)。「県史」は明治元年から13年までの県の歴史を記録した文書の翻刻。当時太政官から県に命じられた事業。「社記・寺記」は慶応4年に各寺社が由緒等を書き上げたものの翻刻。

蔵書紹介 雑誌・全集の部 53
「甲府市史」資料編8巻、通史編4巻、別編4巻。資料編1巻は、1989年刊行。石川は執筆していない。近世の文書や文学なども多く取り上げられていて、充実した内容。もっとも文学の専門家の執筆ではないため、勘違いもある。県史を執筆したときには重ならないよう配慮した。



蔵書紹介 和本の部 51
亮遠斎筠芽「甲州こま路の記」。大坂の俳人が、天明5年に、中山道を通って甲州に入り、身延山を参詣して東海道を帰る紀行文、俳文。自費出版と思われ、目録等では所蔵は阪大だけ。石川所蔵本は題簽がはがれ、内題もない。富士山の絵が多く含まれ、山頂の見え方等の記述が楽しい。
所蔵に関しては俳書の収集で有名な柿衛文庫の「身延紀行」が本書と同一である可能性が高い。

蔵書紹介 和本の部 52
真入亭富士江「富士百景狂歌集」。万延元年刊。豊後出身の片多哲蔵が仮の名(参りてえ、富士へ)で記した富士に関する狂歌百首。冒頭に色刷りで富士山の案内もある。世界遺産センターの紀要に簡単な注釈をつけて翻刻した。百首すべてに挿絵が入り、明治になっても増刷された。
「お富士さんひなたぼっこはよしなんせ雪の肌へが黒くなりんす」は、有名な狂歌「お富士さん雲の衣を脱ぎなんし雪の肌へをみとうおざんす」をもじった。狂歌をもう一度もじるくらい江戸の文化は爛熟していた。「三保ふじの気色見に来て漁人から羽かへされて逃げる天人」は「羽衣伝説」を踏まえた作。

蔵書紹介 和本の部 53
「富士百首歌合 詠草」(写本)。よく分からなかったものの、手頃な値段だったので入手してみた。洋雲軒心玉翁詠、遠山器蔵長三称評、とある。富士の歌百首を歌合風に50組とし、添削と評。詠者は不明だが、評者は文政から天保頃に活動していた人であることがわかった。
掲出した「とこしへに高嶺の雪を花と見て裾野の牧に駒やいさめる」(四句を「ふじの裾野に」と添削されている)も、江戸時代後期の俗謡、咲いた桜になぜ駒つなぐ、駒がいさめば花が散る、を思わせる。


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