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2020年09月11日12:19

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バガヴァッド・ギーター第2章67感覚器官と心と叡智 

バガヴァッド・ギーターには全部で700の詩句がありますが、長谷川澄夫訳「ギーター・サール(バガヴァッド・ギーターの神髄)」では、その中から150の詩句を集め、各題目につき別々の章から詩句を選び理解しやすいように配列しています。この150の詩句を長谷川澄夫訳を中心に、田中嫺玉訳「神の詩・バガヴァッド・ギーター」の訳をを参考に併記します。。

★ギーター/2-67
(長谷川訳)・・・快楽の方に向きつつある感覚器官の後に、心が惹かれるとき、人の叡智は、水の上を行く小舟が風に翻弄されるように、たえずゆっれうごいている。

(田中訳)・・・ 水の上を行く舟が、強い風に流されるように、諸感覚のただ一つにさえ心ゆるしたなら、人の知性(ブッディ)は忽ち奪われてしまうのだ。


(長谷川解説)
感覚器官は、本質的には各々の快楽の方向に引きつけられる。目は美しいものを見、舌は美味しいものを味わい、耳は甘美な音を聞くことを欲する等、このように感覚器官が気に入ったものは、心もまた意にかなうものだ。しかし、感覚器官自身、自分で対象を得るkとはできない。心は、利用する対象と感覚器官を結び付ける働きを行うのである。このように心は、感覚器官の後についていく時、人の叡智は明確に働かない。

インド思想では、心に大変重要な位置を与えられてきた。人生の中心がこの心である。その人の人生の様相は、彼の心の性sつに従うのである。ヒンディー語の諺に “心の敗北は敗北なり、心の勝利は小利なり” とある。



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