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2020年09月09日11:26

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バガヴァッド・ギーター第2章28(魂と肉体)


★ギーター/28
(長谷川訳)
アルジュナよ、すべての生き物たちの、始めのことを何ら知ることもなければ、またそれらの終わりについても、知ることはない。
我々は、唯その中間に於いてのみ知るのだ。
それ故、それらに拘わってどうして悲しむことがあろう。
(田中訳)
万物はその初めにおいて色相(かたち)なく、中間の一時期に色相を表し、また終わりに滅して無色相となる。この事実のどこに悲しむ理由があるか。

(長谷川解説)
この世界と、そこでの我々の生活は、我々には全く真実のものに思われる。しかし、この世界がどうして造られ、我々が此処にどうして来たのか、何も知らない。有名な米国の哲学者ウイリャム・ジェームスも、この宇宙が出現していなければ、我々の中の唯一人として、此処に居ないという可能性もある、と言っている。しかし、我々はこの世界は常にあり、我々も常に存在するものと思っている。また我々は、、ここに僅か幾十年か前に来て、そして、幾時間後にも、此処から去っていくことを忘れている。この無知の故に、我々は自分自身に、またこの世に執着し、迷妄に陥つている。このために我々は、自分と自分の身近な人々の、死の恐れに悩まされ続けるのである。



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