バーンスタインのマーラーの実況録音、と言いますとDGの全集を始めとして、演奏家としては晩年のものが殆どか、と思います(わたくしはバーンスタインの演奏の、熱心な聴き手ではないので多くを知らないのですが)。
若い頃の録音(モノラルLPからステレオ初期の頃、言葉を変えていうと1950年代前半)はないのかな、と思わぬでもないのですが、この頃はまだマーラーの音楽が現在程広く受け入れられてはいませんでしたし、若手の指揮者にマーラーを降らせるリスクをとるオーケストラもそうは無かったであろう事は、想像に難くない所かと。
と思っていたら、ニューヨーク・フィルの常任になるやならずやの頃の、実況録音が公になるとの告知が。常任を務めたニューヨーク・フィルとの演奏か、と思ったらそうではなくて、第一交響曲『巨人』がモンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団、第二交響曲『復活』はフランス国立放送管弦楽団、との事。録音時期は第一交響曲が昭和37年(1962年)、第二交響曲が昭和33年(1958年)。時期的には、ニューヨーク・フィルとの全集録音に取り掛かる時期のものなので、その点では関心がなくはない、のでありますが。
既に未聴盤が幾つも山を為し(これは最近多い組み物の録音集成を、性懲りもなく手をだしたが為でありまして)、現在聴き進めているゴロワーノフのVENIASからの26枚組だの、まだ封すら切っていないベイヌムの26枚組だの、クレンペラー/アムステルダム・コンセルトヘボウの実況録音盤24枚物だのが転がっている現状では、バーンスタインの実況録音迄手を出している訳にもなかなかいかず。もう少し未聴盤を片付けてから、あれこれ考えたいと思います。
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