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2020年04月05日21:51

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雑誌之雑談帖(その3)―鉄道ピクトリアル2020年5月号 特集DD51型ディーゼル機関車

わたくしが、カメラを抱えて鉄道写真を撮る様になった、昭和40年代後半は全国の非電化区間から、蒸気機関車が次々と姿を消していく時期でもありました。当時、幹線級の路線を走っていた、大型蒸気機関車を廃車に追いやったのが、当時増補が続いていたディーゼル機関車のDD51型。今日の様に、ツイッターやSNSでもあれば、きっとDD51型ディーゼル機関車に対する罵詈雑言が並んだ事でありましょうが、当時はそんなモノは影も形もなく。それでも愛好家からの、DD51型ディーゼル機関車への呪詛の声は、何処からともなく聞こえて来た様に記憶して居ります。

それから幾星霜、貨物列車の運用が減り、また長く後継機の登場を見なかった大型ディーゼル機関車にも、DF200という機関車が登場し、DD51型ディーゼル機関車が淘汰される側になりますと、今度はこの機関車に「アカD51」なる呼び名を付けて、珍重する鉄道ファンが。おやおや、嘗てはあれほど憎まれ役だったのにと、現金なものだなあと半ばあきれ、半ば感心した事を覚えて居ります。

それが今から10年程前。数を減らした、と雖も昭和50年代まで増備が続けられ、総数650両近くが製造された機関車だから、まだ50両くらいは走っているのか、と思いきや。
今回のこの特集号の記事によると、もうあと十数両くらいしか残っていないのだそうでして。おやおや、と思ってこの特集号を購入した次第。

わたくし自身は、ディーゼル・カーやディーゼル機関車が余り好きではない―蒸気機関車程ではないにせよ、煙と騒音が電気機関車や電車に比べて大きいのと、石油系の排煙の臭いは好きではないので―ので、積極的にDD51型の姿を追い求めて、何処ぞに足を伸ばす事もなく。またわたくしのこれまで住んでいたエリアでは、DD51の姿を見る事は少なかったので、余り馴染のなる機関車ではありませんでした。
それでも中学生の修学旅行時、新幹線を使って京都迄出掛けた際、名古屋駅付近でDD51型ディーゼル機関車を見て、や、実物が案外カッコ良いなあ、と思ったのですがそれ以上の興味の対象にはならず。先ほど言及した現役車両の数の少なさに驚いた次第。

また驚いたのが、高度経済成長時代の日本の、非電化区間の鉄道輸送(殊に貨物輸送)を長年に亘って担っていながら、保存車両は(記事の数を信じるとすると)僅かに10両弱、という寂しさ。蒸気機関車に比べると、矢張り郷愁の源になりにくいのでありましょうか。
ぼやいた所で既に廃車・解体されて仕舞った車両が蘇る訳でもなく、残された現役車両が最後の日迄、恙なく活躍する事を祈って止みません。
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