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2019年01月16日23:39

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点鬼簿之雑談帖(その125)―横田順彌氏の訃報

SF作家として知られていた、横田順彌氏の訃報が伝えられました。わたくしに取りましては、SF作家というより、古書探求家としての側面が大いに共感を覚えるものでありました。嗚呼。

<引用開始>

SF作家の横田順彌さん死去

横田順彌氏(よこた・じゅんや=SF作家、明治文化史研究家) 4日、心不全のため死去、73歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は姉、鈴木ます子(すずき・ますこ)さん。後日、しのぶ会を開く予定。

 古典SFの研究で知られ、日本のSF小説の祖といわれる押川春浪の波瀾(はらん)万丈な生涯を描いた「快男児 押川春浪」(会津信吾氏との共著)で昭和63年、日本SF大賞を受賞。明治文化史研究家としては、大衆文学研究賞などを受賞した「近代日本奇想小説史 明治篇」をはじめ、「明治バンカラ快人伝」や「明治不可思議堂」などの著作がある。

<引用終了>

出典Web:https://www.sankei.com/life/news/190116/lif1901160008-n1.html

実はわたくしは、この方の本業のSF作品は、まともに読んだ事がありませんで。以前、この方が古本探しの苦労や面白さを綴った、『古本探偵の冒険』 を勝買って読んで、あれこれ気になる古本があとからあとから湧いて出て、古本探しの泥沼に足掻く横田氏の徒然を読み、おお、そうだよなあと甚だ強く共感を覚えるものが。

わたくしは古本道楽はないので―正確には嵌るととんでもない事は、自分の性格上、良く自覚しているので、極力染まらない様に意図的に遠ざけているのですが、それでも音盤やらあれこれの本やら雑誌やら、はたまたろくすっぽ読めもしないのに洋書やらを買い込んで収拾たつかなくなりつつあるのが実情。もう良い歳をしたぢぢいなので、何かを買い集める道楽はそろそろ手を引こう、と思いつつも、長年CD化を待っていた音盤が発売されると、一も二もなく飛びついて、と言う悪癖は一向に改善されず。

探書家、としての活躍を知る者として、訃報に接するのは非常に寂しいものがあります。謹んで故人の御冥福をお祈り申し上げたい、と思います。


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