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2021年02月26日19:59

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つつ ながら〈5〉 使い分け教/分別教 統一教 goo 辞書

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【24】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977236645&owner_id=5019671

 下記の続き。
【つつ ながら〈3〉 使い分け教/分別教 統一教 goo 辞書→ 〈4〉ですね】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12606702435.html

mixi日記2021年02月26日から

 テーマサイトは下記。
【「つつ」と「つつある」の使い方について】2021/02/25
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12226442.html
===========引用開始
日本語を勉強中の中国人です。「つつ」と「つつある」の使い方についてお伺いいたします。この2つの表現は普通どのような時に使いますか。「している」の堅苦しい文語と理解してよろしいでしょうか。

たとえば、「私は学校で日本語を勉強している」は「私は学校で日本語を勉強しつつある」、「私は学校で日本語を勉強しつつ」に置き換えられますか。言いますか。不自然でしょうか。
===========引用終了

 以前やり取りしたときには、〈「つつ」「ながら」に大きな違いはない派〉と〈「つつ」にだけ反復の意味がある派〉に分かれた。
 今回、本質坊主は相変わらず辞書(たぶんパチモン)をコピペしている。そのなかには「反復・継続などの意味になる」とある。
 コピペしただけの回答なので、趣旨はよくわからない。
 コメントNo.4のかたは、以前は〈「つつ」にだけ反復の意味がある派〉だったが、宗旨がえしたようだ。「君子豹変」と言っていいのか悪いのか。
【同時並行的継続を表わす】として「富士を左に見つつ,東京に向かう」という用例をあげている。なぜここだけ「,」を使っている?
 この例文で検索すると、下記がヒットする。
https://quizlet.com/558906440/%E8%A4%87%E5%90%88%E5%8A%A9%E8%A9%9E2-flash-cards/
http://www.rimengshe.com/archiver/?tid-333.html
 さらにたどると下記もある。
https://translate.fracademic.com/%E5%9E%8B%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%84%E3%82%8A%E6%96%B9/xx/ja/
https://japanese_explanatory.enacademic.com/163719
 偶然の一致でなければ、【ネタ元】を明記しないとパクリ。この程度の用例なら自分で考えればいいのに。
 1つめのサイトは、なぜか例文がヒットするときとしないときがある。無視しよう。
 2つめのサイトは中国圏のサイトだろうか。これもどこかからパクっている気配が濃厚。もう何がなんだか。
 以降もどこからもってきたとしか思えないものばかり。ネットってホント怖い。

 パチモン辞書は信用できないので改めてちゃんとした辞書をひく。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%A4%E3%81%A4/#jn-147598
===========引用開始
つつ の解説
[接助]動詞・動詞型助動詞の連用形に付く。
1 二つの動作・作用が同時に並行して行われることを表す。それぞれが…して。…ながら。「諸事情を考慮しつつ計画を立てる」「大声で叫びつつ走りだす」

「日しきりにとかくし―ののしるうちに夜ふけぬ」〈土佐〉

2 二つの動作・作用が矛盾して行われることを表す。…にもかかわらず。…ていても。「早起きが健康にいいと知りつつ、つい寝すごしてしまう」→つつも

3 動作・作用が今も進行・継続していることを表す。…し続けている。「成績が向上しつつある」「病状が快方に向かいつつある」

「天離 (あまざか) る鄙 (ひな) に五年 (いつとせ) 住まひ―都のてぶり忘らえにけり」〈万・八八〇〉

4 ある動作・作用が繰り返し行われることを表す。しきりに…して。…しいしい。

「野山にまじりて竹を取り―、よろづの事に使ひけり」〈竹取〉

5 同じ動作を複数の人が同時に行うことを表す。みんなが…して。それぞれが…して。

「人ごとに折りかざし―遊べどもいやめづらしき梅の花かも」〈万・八二八〉

6 (34の「つつ」が、和歌などの末尾に用いられ、下に続く語の意味を言外に含めて)余情・感動を表す。…てはまた…していることよ。ずっと…しつづけていることだなあ。

「君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降り―」〈古今・春上〉

7 上の動作・作用がすでに確定したことを表し、下に続ける。…て、そして。…たうえで。

「亡者 (まうじゃ) にいとま申し―、泣く泣くそこをぞ立たれける」〈平家・三〉

[補説]語源については、完了の助動詞「つ」が重なったという説、サ変動詞「す」の連用形「し」の重なったものが音変化したという説、また、その終止形「す」を重ねたものが音変化したなど諸説がある。「つつ」は中世以降しだいにその勢力は衰え、「て」と並んで「ながら」がその領域を侵していく。6は、主に、平安時代以後の和歌に用いられ、7は、中世以降の用法で、1・2は、現代の話し言葉では「ながら」「て」を用いるのが普通である。 
===========引用終了

 こういう場合にどう考えればいいか。
 この辞書の凡例には、下記のようにある。
===========引用開始
1 一般の国語語彙に関しては、まず現代の意味・用法を記述し、それをもとに古い時代の意味・用法の変遷を記述するようにした。 
===========引用終了
 ↑の例で言えば、
1 二つの動作・作用が同時に並行して行われることを表す。それぞれが…して。…ながら。
2 二つの動作・作用が矛盾して行われることを表す。…にもかかわらず。…ていても。
3 動作・作用が今も進行・継続していることを表す。…し続けている。
 までが「現代の意味・用法」ではないか。
 おそらく、「1」が順接の意味になる「つつ」。「ながら」とほぼ同意。
「2」が逆接の意味になる「つつ」。「つつも」のほうがはっきりする。「ながらも」とほぼ同意。
「3」は「進行・継続」だろう。「並行」との違いは微妙だと思うが、その点はスルー。これは「ながら」にはしにくい。

「4」以降は、現代では用いらることが少ないのでは。たしかな根拠はないが、「4」以降には現代文の用例がない。
 結局、下記と同じことだろう。
【つつ ながら〈2〉 使い分け教/分別教 統一教 goo 辞書】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12603747135.html
===========引用開始
 リンク先に辞書を確認してほしい。『大辞泉』も『大辞林』も、ほかの意味のときは現代文と古文の両方の例文をあげている。ところが「反復」のときだけは古文の例文しかない。日国はすべての意味で古文の例文しかあげていないのでスルーする。
『大辞泉』の例文を見て笑ってしまった。「野山にまじりて竹を取りつつ、よろづの事に使ひけり」……これはうっすらと記憶があるかも。

 現代語で「つつ」を「反復」の意味で使うのだろうか。

「行きつつ戻りつつ」あたりならかろうじて見聞するかも。でもフツーは「行きつ戻りつ」だろうな。「ためつすがめつ」なんてのもある。まだ死語にはなっていないだろう。
 そういう特殊な用法(ほぼ慣用句)を除くと、現代語で「反復」の「つつ」はほとんど使われないのでは。
『大辞林』に〔完了の助動詞「つ」を重ねたものからといわれる。反復・継続を表すのが原義〕とあるということは、「行きつ戻りつ」がもとの形なのかもしれない。 
===========引用終了

 もちろん、文脈によっては「反復」の意味になることがある。これは以前のやり取りのNo.20に書いたとおり。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11689262.html?isShow=open
===========引用開始
「何度も後ろを振り返りつつ、去っていった」が「反復」のニュアンスになるのは、
1)「振り返る」が瞬間性の強い?動詞であること
2)「何度も」がついていること
 が影響しているような。
「対向車に注意を払いつつ、去っていった」なら、「状態の継続」でしょう。
===========引用終了
 こういう文脈なら「ながら」を使っても「反復」になる。つまり「つつ」特有の働きではないだろう。
 とにもかくにも、本質坊主をのぞいて、現代文では「反復」の意味は(ほとんど)ないと考えるようになったようだ。めでたい。
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