mixiユーザー(id:5002579)

2019年10月11日21:11

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海と流木

クラゲが眠るのは、夢を見たいからじゃない。

揺れた指先に、体温を感じたくなかったから。

生きている言葉を殺すひとたち。

否定のための理由を探す検索機。

翻訳する必要もなく、今夜終わっていくよ。


流れた涙が流れ着く先では、待つ人もいない。

やがて誰もいなくなるのではなく、そもそもいない。

いない、いらない。それも知らない。

進む針の音を聞きたくないから鼠は眠った。

夜はまるで海のように広がり、それから収縮していく。

いつものいつか。
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