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2020年10月19日17:16

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三鷹の森ジブリ美術館

今日、三鷹の森ジブリ美術館に行って来ました。
いつもの大人の社会科見学です。

これはコロナの影響で一時的な処置なのかもしれませんが、前売り券が電子チケットのみで、クレジットカードが無い人が買えない状態なのはどうかと思ってしまいます。
チケットは時間指定があり入場時間が決まっているのですが、入場時には結構な行列ができていて、入場するまでに20分ほどかかりました。この辺りのオペレーションもどうかと思いました。
コロナで入場制限をしているのにこんなに入って大丈夫なのかと思いましたが美術館内は外から見るよりもかなり広かったのでその辺りは大丈夫でした。

美術館に着くとトトロがお出迎えです。チケット売り場っぽくなっていますがこれはダミーのようです。
実際の入口から入場すると中はスタジオジブリの作品に合わせるように木造建築風の造りになっています。木造建築「風」であり木造建築ではありません。この辺りは消防法のためだそうです。
こうした雰囲気が徹底されていて、消火器もただ置いてあるだけでなくそれっぽく置き場が作られていたり、エレベーターの中やトイレの中まで雰囲気が統一されていました。トイレはかなり広く作られていて、オムツを変えるスペースも他と比べるとかなり大きめに取られていました。オムツを変えるだけではなく、ちょっと一息つけるような感じになっていました。

施設名は「三鷹の森ジブリ美術館」と美術館の文字が入っています。一般的な美術館と言えば整然としていて展示物が飾られていますが、ジブリ美術館はその真逆です。
いい意味で非常に雑然としています。紅の豚でピッコロ社のオヤジの机の後ろに無造作に雑然と色々な書類が壁に貼り付けてありますが、そのままあのイメージです。
さらに順番に見ていくのではなく、どこから見ても良い構造になっています。

建物内は非常に凝った造りになっていて、そんなに広い訳ではないのに迷いそうになります。「あれ?ここ来たっけ?」みたいな感覚になるのです。
これは「僕の考えた秘密基地」状態です。子供が考える無駄に通路や部屋の多い秘密基地を大人が本気で立体化してしまったようなものです。写真を見てもらうと少しは分かるかもしれません。
美術館内には建築前に宮崎駿が描いたイメージ画も展示してありましたが、それがリアルに生かされて建築されているのは凄いと思いました。

館内は3階建ての構造で、地下1階+地上2階、屋上庭園になっています。

受付を済ますと階段を下って地下1階に出ます。地下1階ではアニメーションの原理を説明した部屋とミニシアターになっています。
アニメーションの原理を説明する時にパラパラ漫画や円筒形状なものに1コマずつ絵を描いて円筒を回すと動いて見える物がありますが、なんとそれをフィギアでやっていたのは凄かったです。これなら目線を正面に持って行かなくてもどこからでも動いて見えます。

ミニシアターはここでのみ公開の「パン種とタマゴ姫」の10分程度の短編でした。
10分程度でセリフも一切無いのにしっかりとジブリしていました。金かかっています。

1階、2階はいままで宮崎駿が関わった映像のコンテやイメージボードなどの展示、セル時代のアニメの制作説明、お土産屋、キッズスペース、書籍販売などです。細かく部屋ごとに分かれているのですが順路がないので「こっちは何になっているのだろう」と言うような感覚で館内を回る事になります。
イメージボードや説明はこれでもかというほど雑然とベタベタ貼られている状態で、しかも説明書きのほとんどが手書きです。説明書きの量だけでも相当な物です。

屋上庭園には天空の城ラピュタに登場したロボットのオブジェがあります。正面からの写真よりも横から撮った方が雰囲気がでたのでその写真にしておきます。

行く前はトトロの割合が高いのではないかと思っていたのですが、そんな事はなく今までの作品が万遍なく展示されていました。
スタジオジブリ以前のアルプスの少女ハイジやルパン三世カリオストロの城などもあります。これを端から端まで全部読んでいたらキリがないほどの密度でした。

建物内には食事スペースもあるので、長時間いても大丈夫なようになっています。
食事をしようかと思いましたが、昼時で混んでいたのであきらめました。

あと客層が広い事も驚きでした。こう言ったミュージアム系の所に行くと割と年齢層が偏っている事が多いのですが、ジブリ美術館に関しては小さい子供連れから若いカップル、中年層や老人層まで相当幅広かったです。ジブリのアニメをマスコミがよく「国民的」と言いますが、実際相当な年齢層に浸透している事を改めて実感します。

小さい子供は建物の構造で遊具の延長的な感じで楽しんいて、もう少し年齢が上がると立体の動く展示物、さらに年齢が上がると紙の展示物に目が行くようになっています。
宮崎駿がイメージボードで描く世界観をそのまま立体にしたような建物な上に、資料やイメージボードもかなり見れたので満足感は高かったです。

立地場所も井の頭公園の一角と言う事もあって環境も良く、スタジオジブリの作品世界に合っていました。
ちなみに井の頭公園と言えば最寄り駅は吉祥寺駅になるのですが、三鷹の森と名乗っているだけあって施設内の案内表示はかたくなに三鷹駅しか表示していません。パンフレットも三鷹駅からのアクセスしか書いてありませんが、実際には三鷹駅、吉祥寺駅どちらから行っても同じ程度の距離です。
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