こんどの日曜にコガネムシ研究会の大会が初めてオンラインで開催される。
コロナによって仲間同士が実際に会うことができないのは非常に残念なことだが、その一方で、オンライン開催は全国津々浦々から多くの参加者を募ることができるというメリットがある。
さて、そこで各地域よりコガネムシ上科関連のさまざまな話題が提供されるのだが、東京は私が担当することとなった。各人10分間のプレゼンという短時間のため、ネタをあまり詰め込めないのが難しいところである。
その中のネタの一つとして、ドウガネブイブイの話をしようと思っている。
私個人が目黒区のレッドデータを作るとすれば、ドウガネブイブイは限りなく絶滅種に近い。子供の頃はそれこそ普通に見られたが、目黒区で甲虫探索を本格的に始めてかれこれ13年(うち2年間は米国に居たが)、ドウガネブイブイを1頭も見ていない。
それが、今年の6月、大田区内の多摩川の河原近くのヨシ原付近でまとまった数を見つけたのは、少々驚きだった。河川敷こそ、彼らの市街地からの逃げ場だったのである。
もっとも、ドウガネブイブイが市街地内から姿を消したのは、東京都区部だけかもしれない。せっかくだから、これに関して他の地域の状況を聞いてみたいところだが、オンラインの大会だと参加者との雑談の機会がとれないのが、たいへん残念である。
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