4月に入って暖かくなる日を待っていた。
外出自粛ながら、現場へ足を運ぶ。公共交通機関を避けて、車で。
現場は三密どころか、人影はなし。
居る、居る。イタドリハムシの多数の個体が出現していた。
食べている葉↓。
Genkaさんにお教えいただいた、タデ科のツルドクダミ(カシュウ)だった。ここでは、こんな風に繁茂している↓。
ここのイタドリハムシを最初に見つけたのは、昨年の7月。イタドリは見られず、イノコヅチの葉の上にいくつもの個体が見られたので、「イノコヅチを食べている」というのが当初の印象だった。
しかし、持ち帰ってイノコヅチの葉を食べるかどうか観察したところ、一切食べない。では、イタドリのないこの場所で、何をホストとしているのだろう。
その候補がツルドクダミだったが、越冬明けの3月下旬〜4月上旬にツルドクダミがどのような状況なのか、全く分からなかった。
そして、今日。やはりツルドクダミを食していることが確認できた。
イタドリハムシ等のハムシは、植物の分類に忠実である。コガタルリハムシもそうだが、食草は複数あるものの、いずれもタデ科の範囲内である。
これで、都会(新宿区)の片隅で局所的に繁茂するツルドクダミに依存するイタドリハムシのクラスターが確認された。
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