ハムシの交尾と越冬

　昨日は自宅勤務だったはずなのに、昼過ぎには東工大キャンパスへちょっとだけ虫観察。

　コガタルリハムシは、大きなお腹の♀が２頭見られた。スイバの葉裏に卵は確認できず。


　一方、ギシギシのイチゴハムシは、♀と思われる個体が１頭（いかにも産卵後に見える）で、葉裏に卵はいくつも見られた。20日にも既に卵は見られたので、もう幼虫が見られるかと思っていたが、幼虫は見当たらず。



　コガタルリハムシは、年１化で、越冬成虫が越冬明けに交尾して産卵する。

　一方、イチゴハムシの生態サイクルは、もっと短い。ネット上の情報では年４〜５化としているものもある。

　このイチゴハムシ、昨年の9月と10月に交尾行動を確認している（↓9月17日撮影）。しかし、9−10月以降に幼虫を確認していない。

　とすると、イチゴハムシは越冬前に交尾をし、越冬明け直後に♀が産卵するのだろう。それが実際の観察と符合する。

　一般論として、越冬前に交尾を済ます甲虫の場合は♂は越冬する必要はなくなるが、イチゴハムシの場合は越冬するのは♀だけだろうか？