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2019年10月03日19:08

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巨大...

「ガンダム」をもし本当に作るとしたら... “工業デザイン視点”で設計されたガンプラ「HG 1/144 ガンダムG40」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=50&from=diary&id=5805076

うーん、「本当に作るとしたら」は誇大表現だな。「表面的部分の工学的説得力と整合性を高めた」くらいが妥当だべさ。

ヤボを承知で書くなら、

1.巨大な人型メカは物理的に成立しない
2.仮に成立するとしても工学的に無意味

だもんなあ。


1は、「2乗3乗の法則」による。ガンダムは人間の約10倍の大きさ。即ち、面積は百倍、体積は千倍。ここで、質量が体積に比例すると仮定すると、構造部材は千倍の強度が必要になる。しかし、断面積は百倍でしかない。したがって、「人間の形」をただ拡大するだけでは、強度・剛性の点でまさに「段ボールガンダム」、もしかすると「新聞紙ガンダム」になってしまう。

要は、生物であれ機械であれ、デカいものにはデカいものとしての形があるわけだ。まあ、パトレイバーくらいの大きさなら、人型メカも物理的に成立しそうではある。

ちなみに、飛行生物も、あまり大きいものは生まれない。重量は大きさの3乗に比例するのに、表面積(=空力効果)は2乗だからねえ。蠅や蚊は楽々と宙を飛ぶが、鷹や鷲のような大型の鳥は離陸に一苦労だ。


2。ある倉庫から別の倉庫に荷物を移す場合、巨大な台車を作ってガンダムに押させたりはしない。フォークリフトとトラックを使う。

大がかりな土木工事をする場合、巨大なスコップやら作って、土方ガンダムを働かせたりしない。作業内容に応じた重機を使う。

あるいは。訓練された人間は、水面、水中を泳ぐことができる。しかしだからと言って、人間の形をした貨物船や潜水艦を作る技術者はいない。


結局、人間に似た形の機械は、人間に近い大きさであってこそ役に立つということやね。

アシモフのロボットもの短編で、こういうのがあったな。「不気味の谷」的に人型ロボットが嫌われるようになった時代、ロボット製造会社は受粉用蜂型ロボットやその他作業内容に特化した形のロボットを作ってしのいでいた。しかし、幹部エンジニアがぼやく。ロボットは、人の形をしていてこそロボットだ、それにより、人間の生活・作業空間で、汎用性の高い機械として役立つ、と。


それはともかく、私は、巨大人型メカつーのは、「スーパーマン」や「X-MEN」のようにファンタジーに陥ることを避けて、超人願望を満たすためのフィクションにおける手法だと理解している。その点では「アイアンマン」的なんだが、ウルトラマンを含め、巨大化つーのが日本の特徴なんじゃないかな...

(オチはありません)










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