mixiユーザー(id:4988228)

2019年09月16日18:12

128 view

セリフ

英米の映画やTVドラマを見る時、私は吹き替えを好まず、音声原語、字幕で見る。理由は、

1.吹き替えだと違和感がある
2.英語のテンポ、リズムを感じたい
3.特にアメリカものの場合、人物の呼び名で人間関係やその場の状況を表現していることが多い
4.ポテチやかっぱえびせんを食べながらでも見られる

というところ。


2について。日本語のセリフでは、最後まで聞かないと肯定か否定かすらわからない。対して英語では、最初に「何がどう」を述べ、そのあとにあれこれ付け足していく。この文法的特徴を、「たたみかける」勢いに利用しているセリフは多い。

また、日本語の単語は殆どが2音節以上だが、英語だと、専門用語などでなければ、1音節の単語は多い。「犬」「猫」は2音節、‘dog’‘cat’は1音節、というように。さらに、日本語のアクセントは高低、英語のアクセントは強弱である。

このため、緊迫したシーンの英語のセリフは、日本語に訳しにくいのであるな。SF小説の翻訳家がそう書いていたよ、文庫本の解説で。

だから、全部は聞き取れなくても、英語のリズム感、スピード感を楽しみたいのダ。


3も大事なんよ、ほんと。例えば、本名がロバート某という人物がいたとして、普段は「ボブ」と呼んでいる上司が、「公式の命令であることを強調している」「ボブの失敗に腹を立てている」というような場合には、姓で、あるいは姓+階級(役職)で呼ぶ、という具合。

あるいは、ロバート某の母親はロビィと呼ぶが本人は嫌がっているとか、祖母はいつまでも幼児扱いしてロビネットと呼ぶ、などもありうる。

これが、吹き替えや字幕では、わかりやすさ優先で、どのセリフもボブならボブに統一されてしまう。

huluで今見ている「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」の主人公の一人は、「チャールズ・エプス」である。字幕では誰もが「チャーリー」と呼んでいることになるが、英語のセリフでは大学の同僚ラリー(物理学者)は「チャールズ」と本名そのままで呼んでいる。これは、やや変人のラリーに、大仰な言い回しで喋るクセがあることを表していると思う。これも吹き替えでは「チャーリー」と、脚本の意図が潰されているんだよネ。字幕が「チャーリー」でもホントのセリフは「チャールズ」、それくらいは誰でも聞き取れる。


さて、4。実用上?は、これが最大の利点かもしれん。何かをポリポリバリバリ食べていてセリフが聞き取れなくても、字幕ならダイジョウブ、ストーリーを追える。(笑)


字幕・吹き替えに関しては、SFものでは誤訳が目につくのだが、この話は別の機会にしよう...







フォト
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する