先日、出社してみると職場の真ん前が通行止めになっていた。
事故?などと真っ先に思い浮かべ、でもパトカーがいないし…
と思ってよく見てみたら、どうやら映画の撮影らしい。
東京からはるか離れた地方都市でこんな大規模な撮影をやるんだ、一瞬呆然。
逆に都市部ではもうなかなか許可が出ないのかな、等とも思いつつ、
周囲を見渡す。
よく見ると並んでいるクルマがみんな関東地方のナンバー。
細工じゃなさそう…わざわざ持ってきたの!?と思って調べたら、
「クルマに乗って来られるエキストラさん」を募集していたのだとか。
そこまでしてまで駆けつけるなんて映画愛すごいな。
ほぼ3日間に渡って続けられた撮影を職場の窓から眺めつつ、考えた。
この現場に自分が圧倒された理由は映画の規模だけではなく、
小さな小さな人間たちの集合体なんだな、ということに気づいたから。
監督、俳優、カメラマン、などの方々に気を取られてしまいがちだけれど、
そこら中を走り回っているウエストバッグ着用のADさん
(映画の世界でどう呼ばれるのか知らない)を始め、
車両をつり上げるクレーンオペレーター、銃を管理する小道具さん、
機材を運搬してきたトラックやスタッフをつれてきたマイクロバスのドライバーさん達、
電源供給の発電機を用意する人、道路封鎖の誘導をする警備員さん…等々、
とてつもない数の人たちが自らの仕事を粛々とこなしていたからこその
迫真の現場なんだろう。
そんな風景を見ていたら、ここまでやったんだからヒットしてほしいな…と
無関係の立場ながら願う。2020年公開らしい。
面白いものを見られた3日間でした。
後から聞いたら、やっぱりスケジュール激オシだったらしいけど。
…とか考えてたら、最終日の夜に自分の職場にまで撮影陣がやって来て、
一晩中?撮っていったらしい。
結局自分がいちばん気になったのは、監督でも俳優さんでもなく、
必要な道具がキレイにまとめられていた撮影用のキャリーカーゴでした。
こんなのね。いつか参考にしよう。
ログインしてコメントを確認・投稿する