2020年7月5日(劇場鑑賞)
最後エンドロールでのシェーン的な終わり方にシルヴェスタ・スタローンの映画人としての魂を感じました。
とは言え、現役バリバリの頃のランボーだったらメキシコのマフィア程度速攻ボコボコにするだろうから、45分で本来なら終わった映画を99分に延ばした印象です。
物語は、過去の記憶に蓋をして余生を静かに暮らすランボーにちょっかいを出したメキシコのマフィア共が全員死ぬ話です。
メキシコで行われている人身売買のハードな様子の一端を観られる訳ですが、(逃げた女に対する制裁が説教とか)大分マイルドな感じで興ざめでした。
しかし、警察とマフィアがグルというのを捕まえた女共の「最初の客」として警察に提供する辺りは良い演出だと思いました。※R15+なのでハードなレイプシーンは無いです。
罠を設置し、それに敵を落とすシーンがクライマックスに続きますが、ジャングルで派手に撃ちまくるよりは若干地味でした。
しかしながら、民間人の家にM60とかM2が置いてあるなんて設定は無茶過ぎるので、ライフル&ショットガンで武装というのはちょうどイイ設定だったと考えます。
個人的には娘の車が自分のかつての愛車であるシビック(色まで同じ)だったため、カッコいい車だったなとうっとりでした。
それと、S・スタローンの乗馬姿が結構様になっていて、ジョン・ウェイン的なダンディズムだったと感じました。
もう少しランボーが若かったら、PTSDに苦しむ描写を多く入れて、家族の存在が辛うじて彼の理性を保っていた的なストーリーにした方が良いのではとか思いましたが、ランボーシリーズの完結という意味でお勧めです。
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