2019年12月15日(劇場鑑賞)
タイトル観た時、どう考えても地雷かなと思って敬遠しそうになりましたが、各方面からの絶賛の声や予告編から芳しいB級アクション映画の雰囲気&宣伝文句「全露No1ヒット!興行収入40億円」「全露観客動員800万人」等の誘惑に負け劇場へ足を運ぶことになりました。
物語は、大祖国戦争の最中、捕虜になったソ連赤軍戦車兵を実験台にソ連戦車T-34との実践的演習を計画したドイツ軍とそれを逆手にとってT-34で大脱走を試みるソ連赤軍戦車兵との激しいバトルを描く。
T-34が主演と言って過言でないほどキャラが立っていました。
白鳥の湖を踊る戦車とかありえないし、本物のT-34を使って撮影しているため、文句のつけようがない本物感が出ていました。
それと、これは分かる人にだけ分かるシーンとして戦車の射撃シーンでスコープの画が挿入されますが、昔やっていたPS2ゲームのパンツァーフロントそのままでした。
ドイツ軍側の描写も細部まで行き届いていて、暗視カメラ装備や各種迷彩柄の戦闘服、演習の冒頭で戦車兵の歌を流す等、歴史資料館のような映画でした。
戦車を置いて逃げた方が良いとの至極真っ当な意見に対して、実に非合理的な熱い回答をするところなんかは、映画フューリーを思い出しますが、その場に居たら私も戦車を捨てることはできませんと言ってしまいそうな良い雰囲気を出していました。
ラストの戦車同士の一騎打ちからのノーサイドの握手からの橋の下へドボンは納得できなかったですが、ロシア的にはドイツとも手は握るというスポーツマンシップ的なやつなのかもしれません。
確かに面白かったです、お勧めです。
ログインしてコメントを確認・投稿する