2019年11月18日(BS鑑賞)
リンゴを射抜く見せ場がないとか、リチャード王の扱いが酷いとかそういう細部が気にならないほどの駄作でした。
多分、ロビンフッドが主人公でなくても成立するような話だから感情移入できないのかなと感じました。
物語は、ロビンフッドがアウトローとなるまでの話です。
ラッセル・クロウは、弓の使い方がうまくカッコ良かったです。
弓はどうやって撮影したのか分からないけど、本当に弓を射ているように見え、この映画劇中唯一の救いでした。
それと、国王や教会を敵役として描き、地方の領主や貧しい民が重税に苦しむ様を描いているのはとても良かった。
しかし、そのことに対してのロビンフッドのアンサーが、「王は民に敬意をもって接しろ。」というのは抽象的すぎてよく分からなかった。
また、ロビンフッドの父親が同様の主張をして処刑された過去から、昔は駄目で今は支持される理由が暗君だから以上の説明ができないところが弱かった。
劇中、ロビンフッドは養蜂をネタに神父を脅すのだが、なぜ教会の禁止事項なのかよく分からなかった。
最後の合戦シーンで急にシャーウッドの森の少年達が参戦するところは、謎演出だった。
また、ロビンフッドが率先して騎兵突撃をするのですが、そこはジョン王が騎兵突撃するもピンチに陥り、ロビンフッドが崖の上から弓兵の一斉射撃で救うという流れにした方が盛り上がったし、ロビンフッドらしい戦術じゃないかなと思いました。
リドニー・スコット作品でもかなりワーストな方の出来ですが人生の140分を犠牲をして観るべき作品ではないことを確認する意味で、お勧めです。
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