明けましておめでとうございます。
早いもので1月もおわりですが、今月はなかなかすごいことがありました!
日本の作家さんの中で、ミステリーの連作短編集を書かせたら一番だと私が勝手に思っている、若竹七海さんの小説がドラマ化されたんです!
そのドラマとは、「ハムラアキラ」。
小説では、主人公の名を取って、そのまま「葉村晶シリーズ」と呼ばれている作品です。
まあ、ドラマでは、「世界で最も不運な探偵」とかいう要らないキャッチコピーがついてますが。
最近の巻でつけられるようになった、この「不幸な探偵」押し、正直要らないです。
葉村晶は確かに巻き込まれまくってケガしがちですが、見所はそこじゃない(と私は思う)。
若竹さんの最近の小説だと、「不幸」をテーマにしたミステリが多いですが、あんまり私の好みでは無いです。
コージーミステリーというより、やりすぎたコメディのように思えてしまうので。
最近は特に、「○○探偵」という前にいろんなものがつく探偵が流行っているので、何かつけないとと思ったのかもしれませんが、そこはもっと他にあるだろうと思います。
まあ、ドラマでは変なコメディになっていなかったので、そこはほっとしました。
「ビター・ブラッド」があまりにひどかったので、ミステリーのドラマ化にはかなりの抵抗がありまして、今回も実は、嬉しいというより不安しかなかった(笑)。
淡々としている進み方は、小説の雰囲気ともあっている気がしました。
シシド・カフカさんも良いですね。
葉村晶にテンパのイメージはありませんでしたが、ショートカットは想像通りです。
長い髪なんて邪魔だし効率的じゃ無いですしね。
小説にそういう描写があったのかもしれませんが、覚えていない……。
けれど、一話目のお話は、あんまり記憶にありません。
読んだのかもしれませんが、このシリーズも古くて長いですし……。
ただ、姉のすずは、死んだんじゃなくて、警察に捕まったんじゃなかったかな?
ドラマでは、逃げられないとわかって自殺を図りましたが、そんなタマだったかなあ……。
最後まで葉村を殺そうとして、暴れたまま連れて行かれたような気がします。
世界を自分中心に考えていて、客観的に自分の状況なんて考える頭は無かったと。
葉村さえ殺せば自分は幸せになれると最後まで思い込んでいたような。
そして、獄中で死んだような……(あいまい)。
もう一度読み直さないといけないみたいですね。
ドラマの方は、どうやら短編一つ分で一話を作っているようですが、丁寧なのは良いんですが、あまりに内容が薄かったのが残念です。
あとあの警視は、やっぱり葉村が若い女だから恋愛対象になる若い男を入れたかったのか……?
室内でだらだらと推理して事件を解決しましたが、葉村シリーズらしくないですね。
あと、古本屋の店主がちょっと優しい感じに描かれていましたが、本当はあの時代の葉村シリーズを読みたくなくなるくらいむかつくヤツです(笑)。
ヤツのおかげでシロクマ探偵社時代の本は買っていないといっても過言では無い……。
まあそれは置いといて、二話目は葉村が沢山動くので面白そうですね。
ちゃんとシロクマ探偵社時代のお話ですね。
あと、三話目が、私がミステリの短編で一番好きな「わたしの調査に手加減はない」というお話。
たぶん。
キャストからの予想ですが。
こういう苦くて最後にドン!と落としてくれる話、怖いけどやみつきになります。
現実に実際ありそうですしね……。
親友のみのりが出てくる時代のお話で、この頃の葉村シリーズが一番好きかな。
最近は長岡弘樹さんの「教場」もドラマ化されましたし、好きな作家さんの作品がいつの間にかメディア化になったりするので油断できません(笑)。
そういえば、漫画ですが、「7seeds」もメディア化(アニメ化)されていました。
まだ見ていませんが、こちらはぜひ実写映画で3〜5本くらいのシリーズ化してほしいなあと常々思っていた漫画です。
昔なら無理だったかもしれないですが、今のCGならかなりリアルにできるだろうし、年齢の規制は入るかもしれませんが、ものすごく人気の出る作品になると思うんです。
少女漫画だと読む人が限られているので、こういう作品はもっと幅広い範囲の人に読んでほしい。
最近は、グロいだけとか、奇をてらっただけとかの作品が多いので、こういう骨太の作品がもっとあるといいなあと思います。
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