患者さん、またその家族の方・・・
えげつない内容なので、読みたくない方はスルーした方が良いと思いますが
お袋の場合(左前頭葉に神経膠芽腫、発症時73歳)を例にして
神経膠芽腫について、どういう病気かというのも知ってもらいたいという事もありまして。
ほぼ3年間毎日、お袋の側にいた俺があえて書かせてもらう。
神経膠芽腫を患うと、どういう最期を辿るのか?ということを。
2012年の夏に発症
2013年の夏〜2014年の夏までは主治医も仰天する程の回復傾向にあったが
今年の1月末以降、雪だるま式に悪くなっていき・・・
とりあえず、末期は壮絶なものでした。
読みたくない方はスルーして下さいね。
今年に入り脳腫瘍の再成長、脳圧の上昇により意識時状態が悪くなる
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傾眠状態が続き、嚥下(飲みこみ)能力も低下
鼻から胃袋にチューブを入れられ流動食
※意識状態が良くなり、嚥下機能が回復すれば鼻チューブは取れます。
※嚥下機能が落ちてる人に無理やり飲み食いさせると、誤嚥性肺炎を起こすので要注意。
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たまった痰を出せなくなり、鼻、口からチューブを入れられ痰の吸引。
なまじ意識がまだあるだけに、痰の吸引をされる度に、涙を流しえづいてました。
想像してみましょう。1日に数回、胃カメラを入れたり出したりされることが、毎日続きます。
※これね、本当最初は見てられなくて、俺はその都度病室を出てました。
※痰の吸引をやっていく内に、鼻、口内、喉の粘膜に傷がつくワケですよ。
傷がつくという事は風邪も引きやすくなるし、最悪、肺炎も。
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今年5月の初旬に肺炎を起こし、自発呼吸ができなくなり、口から人工呼吸器を装着される。
※口からの人工呼吸器、3週間が限度。1週間毎にチューブの交換(衛生面のため)。
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6月初旬に気管切開しての人工呼吸器を装着。
なお、両手はむくみすぎて点滴できない状態にあったため、首から点滴。
心臓の機能も低下していたため、血圧を上げる昇圧剤も点滴投与。
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神経膠芽腫が破裂し脳内出血。
※俺も色々調べたけど、膠芽腫はもろく壊れやすい。
お袋の場合、昇圧剤も使ってから圧がかかって尚更だろう。
脳腫瘍が破裂して出血した場合、手術するメリットがないそうだ。
特にお袋の場合、ダメージを受けているのが左前頭葉だし。
右前頭葉の場合はどうなんだろうか?
脳腫瘍破裂による出血は、くも膜下出血より最悪ということか・・・?
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血圧がジェットコースター状態
※これも調べたけど、脳出血を起こすと心臓が脳へ血液を送ろうとし
その結果、血圧が上がるそうだ。
※昇圧剤による血圧のコントロールが困難になり、最後は昇圧剤の投与もストップ。
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心停止により逝去(逝く2日前程から、顔の左側、左上半身にけいれんが出始めた。)
※心臓マッサージについて、2回、やるかやらないかを聞かれたが
最初は回答できなかった。だが、やった際に肋骨は折れるし
やってる間は心臓は動くが、止めれば心臓もまた止まるので
あまり効果はない(特にお袋の 場合は)と説明され
これ以上、お袋に苦痛を味あわせたくないと思い、最期は心臓マッサージを断った。
電気ショックのやつも、やられる方は苦痛だそうだ。
お袋には苦痛を味あわせて申し訳なかったと謝罪しました。
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お袋が逝く前日、それまで開けなかった両目を開け(焦点は合わず白目でした)涙を流してた
恐らく、その時、お袋も最期を確信したのかな。
思うに、お袋の本当に末期の時期、延命措置について2回説明を受けたが
そもそも神経膠芽腫の治療はスタートした時点で
延命措置なのではないかと
俺も調べていて、腫瘍が消えたという事例はいくつか見つけたが
腫瘍が消えたその後については不明。「完治」したということではない。
※ガンの類は、外科手術、抗がん剤投与により、完全になくなってから5年間なにもなければ
完治とされるそうだ。ちなみに、2年目が再発しやすいそうです。
数十年研究されていながらも
現代医学では画期的な治療法も見つかっておらず、完治不可能の病の1つ、神経膠芽腫。
3年間ほぼ毎日、お袋の側にいて、どいういう経過を辿るか知ってしまった今
俺は同じ病気になったら、全ての治療を断るだろう。
余談だが、脳腫瘍の外科手術の適用は直径4cmからなのかな?
ガイドラインで決まっているんじゃないだろうか。
直径4cm以下は経過観察、もしくは抗がん剤投与しながら経過観察?
いずれにせよ、神経膠芽腫=死刑宣告に近い。
本人もその周囲の人間も覚悟をしなければならない。
ひとまず、日常的に頭痛、手足のしびれを感じてる人は
脳外科受診をお勧めします。
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