激しくネタバレする事をどうか許して欲しい。
良かったわぁ〜ッ!!
またまた読んで泣けた
ベタなんだけど・・・・
伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の最期ね
この二人には結ばれて欲しかったし、そもそも甘露寺は生き残ると予想していただけに、悲しかったわぁ
結果的には両想いだったんだよ?
もう付き合うルートしかなかったんだよ?
それがこんな形で引き裂かれるとか、あっていいの?
後世で転生して、夫婦で定食屋を営んでいるようだけども、それはまたほら別の話じゃんか?
ただ、この二人を見ていると令和の若者には全く響かないんだろうけど、昭和生まれのおじさんの感覚からすると・・・・
里見八犬伝の妖之介・犬坂毛野とダブるんだよね
もっともこちらは敵である闇の悪霊軍団の蛇の化身である妖之介と、彼に見初められた誰からも愛されず愛さずの暗殺者・毛野の敵同士なんだけれども、その最期は相討ちでありながら抱き合って互いを受け入れて死んでいくんだよ・・・・
蛇みたいな男、異端視される娘、これオマージュなんだろうなぁ。
生き残った柱は、冨岡義勇と不死川実弥だったか・・・・
義勇は絶対生き残ると思ってた
絶対に殺すはずないと。もう一人は甘露寺蜜璃だとばかり思ってた
悲恋ならどちらかが生き残らないとって
でも、ちょっと考えれば、不死川実弥を残すのは理に適ってるんだよね
まだ回収出来てない事あるもんねッ!!
禰豆子との因縁の解消ッ!!和解ッ!!相互理解ッ!!
あんなに凶悪で憎たらしかった不死川実弥が、こんな優しい眼差しを禰豆子に向ける日がくるなんてなぁッ!!
これは見事な神展開だったわぁ
鬼舞辻無惨の最期も良かったッ!!
しっかり哀れだったし、惨めだったし。彼が本作に於ける諸悪の根源であり、元凶な訳だから同情の余地はないんだけれども、自分の中では単なる極悪なラスボスで、倒されて当然、スッキリさっぱりオールハッピーッ!!
って感じもしていないのよ
もともと彼自身も、それなりにハードな人生を誕生の瞬間から強いられてきた口だ。平安時代に、荼毘に付される間際に産声を上げる赤子なんて、完全なる忌み子じゃんか?
それなりに疎まれて来たと思うんだ。しかも病弱
そりゃ世を儚んで、人間を憎んで鬼にもなりましょう。
常に鬼舞辻無惨と鬼殺隊は対照的に描かれてきた。死んでも死んでも一丸となって想いを受け継ぎながら戦う鬼殺隊と、圧倒的な強さで君臨する唯一無二の鬼の祖たる無惨。彼が死ねば、彼の血により増殖した全ての鬼は消滅する
これは累くんの時にも感じたんだけど、結局は無惨が一番強いから誰も彼を守ったり、同じ目線で話す事すらできない。彼の性格も悪いんだけど、どこまで行っても孤独。仲間は大勢いても孤独。誰も信じられないから孤独。皆に恐れられて孤独。自分が折れれば、何も残す事なく全ては消滅。しかも、敵対する産屋敷は、自分が手に入れる事を夢見て願った不変、永遠を絆という形で手に入れているんだよ?
こんな悲しい事、ある?最期の最期、自らもその絆を手に入れようと、付け焼刃で炭治郎を取り込んで、後継者?新たな器?悪足掻きするじゃん。必死に説得を試みるけど当然炭治郎が受け入れる筈もなく、去ろうとする炭治郎に縋って、必死に縋っている無惨の無惨な事と言ったらッ!!
哀れ過ぎる
この哀れな最期は、無惨に相応しいし、ラスボスとしては完璧だったんじゃないかなぁ
結局無惨が千年かけてして来た事は一切が無駄だった。無意味だった。何一つ後世に残す事なく、受け継がせる事なく消滅。歴史の闇に消滅。諸行無常。
しかし、驚いたのは、例の鬼舞辻無惨のパワハラ会議が最期の時にまで効いて来るとはッ!!
元々は、12人の幹部が多すぎるから下弦6人を始末するための展開だったんでしょ?
でも、逆にそれが無惨の恐ろしさを際立たせる演出となったのみならず、最後に彼の哀れさに厚みを持たせる事になった。結果的にあそこでパワハラ会議をやったのは大正解ッ!!
大英断ッ!!
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