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2019年08月22日22:55

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ニュース@夜回り先生、サイトを閉鎖

最初は漫画で読んだ。普通におもしろい物語だと思ったら、モデルがいたというので驚いたのを覚えている。

私も大概変わり者だが、自分以上に頭のおかしい人というのがいるものだ。だが、やはり人間だ。歳も取れば疲れもする。日々数百通のメールに目を通し、返事を出す労力は相当なものだろう。

ただちょっと疑問なのは、そんなに急にどうして相談件数が増えたのだろうかということ。何か特別増えるような要因はあっただろうか。

おそらく、傾向はずっと一緒だったと思う。基本的に水谷修の主張はいつも同じで、だいたいどういう場合でも、「外に出なさい」「挨拶をしなさい」という呼びかけから始まる。
まず社会的に阻害されている感覚を和らげ、周囲との交流を持たせようとするのが基本パターンだ。これは、以前中日新聞? でのネット上の連載を読んでいたときからそうだった。

つまり、日々数百通の相談のうち、そのほとんどは水谷修の本を読めば直接コンタクトを取らなくても解決するようなものだったりする。が、子供だから、というばかりではないだろうけども、困難な状況にある人間は、その状況を自分に特有だと思いがちだろう。自分専用の回答を求めてしまうのではないか。

そのせいでどれだけの負担がかかるかについては、考える余地がないか、考えた上で、それでもすがりたいと思うのだろう。しかし、夜回り先生が「自分の本を読んでいないのではないか」と不安になるくらいだから、読んでくれればそれで解決しそうな相談も多かったということなんだろう。

別に自分の印税に貢献しろと言いたいわけではないだろう。図書館で借りて読むのでもかまわないはずだ。直接相談する前に、著作のいくつかに目を通すくらいしても罰は当たるまい。いくら行動力のある人間でも、体は一つしかないのだから、余計な手は患わせないようにしたいと思わないのだろうか。

プログラム関係で分からないことがあれば、私も質問サイトを利用することがある。が、やはりひとまず自分なりのやり方で組んでみて、自分の理解によればこれで出来るはずなんだけど、どうにも出来ない。いくつかの解説サイトを当たってもよくわからない、となったときに初めて聞くわけだ。

この手間を惜しむ人、あるいは、その手間をかけられる時間的な、精神的な余裕がなくなってから調べはじめる人が多いと言うことかも知れない。だが、そうだとしても、その傾向はずっと同じであったはずであり、今年だけそういう傾向が強まった理由というのが何かあるんだろうか。

その辺りが不思議に思えるが、まぁ、人間一人で抱えきれるものではないくらい抱えてしまってる人だから、あとはゆっくりしてもいいんじゃないか。たぶん、夜回り先生一人が何をどう頑張っても、先にもうちょっと人間の質を向上させないことには、進みようがないことだろう。

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"夜回り先生"として親しまれている教育家の水谷修さんが8月21日、ブログで自身のホームページを閉鎖すると明かし、ネットで心配する声が相次いでいる。ブログには「さようなら。哀しいけどさようなら。もう、疲れました」と投稿。同日、

「私に相談している人の何人が私の本を読んでくれているのか。誰かから聞いて私に相談。でも、それは哀しい。ただひたすら続く何百本の日々の相談。私の本を読んでくれればそこに答えが。疲れました」

と書き込んだ。無力感、徒労感を抱いているようだ。ツイッターでは「夜回り先生休んで」といった声が出ている。

今年の8月は「例年になく、相談件数が非常に増えています」
繁華街で"夜回り"を行い、若者の非行防止や更生に取り組んできた水谷さん。ここ数か月のブログには子どもだけでなく、80代の親が50代の引きこもりの子を養う「8050問題」の相談が増えていることなども綴っていた。

7月5日には「十年以上にわたって、整理しながら書こうとしていた本」を書き上げたとブログに投稿した。青少年問題の歴史と背景、解決法をまとめたもので、

「多くの教員や専門家、それどころか親たちや大人たちにとって役に立つ本になると確信しています。十月には、出版できるでしょう」

と意気込んでいた。

8月14日のブログでは「例年になく、相談件数が非常に増えています」といい、特に女子中高生からの相談はどれも「死にたい」といった内容だったという。そんな中で生まれた、本が読まれていないのでは、という思いは精神的に堪えそうだ。今年3月には、数年ぶりに寝込んだといい、

「体調が最悪な中で届く『死にたい』のメール。なかなかきついものです。本当は、『生きたい』のに『死にたい』と書く子どもたちのこころに哀しみを感じました。こころを開き、周りじゅうに寂しさを叫べば、必ず助けが来るのに、過去に引きずられ、そしてこころを閉ざし、死を語る。そこには救いなどないのに」

とも綴っていた。ツイッターでは、夏休みで子どもの相談件数が増加したことで「著書で伝えてきた声は子どもたちに届かず、無力感に苛まれていたのかもしれない。年齢的にゆっくり休んでもいいのでは」という声もあがっている。
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