今日の出来事：１５６５年−関・加治田合戦、１６００年−関ヶ原の戦い：福束城の戦い、１８８４年−加波山事件、１８８９年−任天堂創立
今日は、関・加治田合戦です。関・加治田合戦は、長井道利と斎藤勢援軍の佐藤忠能、佐藤忠康、加治田衆との間で行われた合戦です。１５６５年９月２２日に行われた「堂洞合戦」の後、織田信長は加治田の佐藤忠能の屋敷に一泊し、翌２３日に加治田城下で討ち取った岸信周方の首実検を行いました。その後、犬山へ帰還の途中に、関城から長井道利が、井ノ口から斎藤龍興の援軍と合わせて３０００人余りが織田信長軍に襲い掛かりました。織田信長の手兵は８００の小勢だったため、退いて体制を整えるように見せかけて置いて、鵜沼へ退却しました。長井道利が加治田に攻め寄せようとしたため、織田信長は斎藤利治を主将として援軍５００を派遣しました。
加治田城攻城戦：加治田方は、弓・鉄砲の隊１０００人を二手に分け、加治田城西大手口絹丸を斎藤利治と佐藤忠能の嫡子・忠康の両大将で固め、裏の東北は佐藤忠能が守備しました。長井勢は一丸となって、絹丸の捨堀に押し寄せました。激戦となる中、佐藤忠康は馬に乗って縦横に駆け回って指揮をとっていましたが、敵の矢をうけ討死すると加治田方の旗色が悪くなりました。その時、加治田勢から湯浅讃岐が名乗りを挙げました。槍を奮って長井勢に駆け入ると突き崩して、肥田瀬の川端まで追い詰めて加治田方を勝利に導きました。この戦の後、斎藤利治は戦功を賞して自分の名「新五」の一字を与え、湯浅新六と名乗らせると賞として刀を与えました。湯浅新六は、斎藤利治の死後は、斎藤利堯に仕えて「加治田・兼山合戦」に従軍します。
関城攻城戦：斎藤利治は、加治田城で人馬を休めました。この際に、関城を一挙に占領しないと後々まで美濃攻略の妨げになると、織田信長に援軍の派遣を要請しました。織田信長はその意見を受け入れ、急遽援軍を派遣しました。関城の攻略が開始されると、斎藤利治は加治田勢を率いて東から、織田信長の援軍は南と西から攻撃しました。長井道利は抗しきれず、ついに関城を退去しました。合戦後、関城は廃城となり、兼山城主となった森長可の支配下に入りました。加治田城は、斎藤道三の子・斎藤利治が織田信長の命によって佐藤忠能の養子となり、城主を継ぎました。斎藤利治は、兄・斎藤利堯を加治田城留守居に要請しました。
次に、関ヶ原の戦い：福束城の戦いです。美濃では岐阜城主・織田秀信が西軍に付きました。東軍の諸将が続々と清洲へ集結する中、市橋長勝と徳永寿昌の両将は美濃に帰国しました。福島正則は、配下の尾張赤目城主・横井伊織介を福束城主・丸毛兼利の家老・丸毛六兵衛に派遣し、東軍に付くよう説得しましたが、丸毛兼利はこれを拒否しました。福島正則は、市橋長勝、徳永寿昌と相談の上で横井伊織介を援軍として、両将に福束城の攻略を命じました。丸毛兼利から報せを受けた石田三成は、大垣城主・伊藤盛正、長松城主・武光式部に福束救援を命じ、自らも手兵を裂いて舞兵庫ら計３０００の救援軍を福束へ向かわせました。こうして両軍が川を挟んで、にらみ合いとなりました。膠着状態が続いていましたが、東軍が一計を案じ、夜半密かに別働隊を編成し、遠く迂回して福束の北東に位置する楡俣村へ潜入させました。この別働隊が付近に放火したのを合図に、全軍が一斉に渡河を始め攻撃を開始しました。西軍は予期せぬ敵が背後から攻め立てて来たので驚き、伊藤盛正勢らは堤防伝いに大垣城へと逃げ、丸毛勢は福束城に籠城しました。引き続き東軍は福束城に攻め寄せました。丸毛兼利は支えきれず、ついに城を捨てて大垣城へと敗走しました。東軍はこうして福束城を落とし、美濃での緒戦を勝利で飾りました。
その次に、加波山事件です。栃木県令・三島通庸らの暗殺未遂事件です。自由民権運動の中で、急進的な考えを抱いた若き民権家たちが起こしました。「福島事件」に関わった河野広体（河野広中の弟）らのグループが中心で、これに茨城の富松正安や栃木県の民権家が加わりました。栃木県庁落成時に、民権運動を厳しく弾圧した三島通庸県令や集まった大臣たちを爆殺する計画でしたが、鯉沼九八郎が爆弾を製造中に誤爆し左手首から先を失い、壬生町内の石崎病院へ運ばれました。計画が明らかになると、茨城県の加波山山頂付近に立て籠もり、「圧制政府転覆」「自由の魁」などの旗を掲げ、決起を呼びかけるビラを配布しました。また警察署や豪商の襲撃も行ないました。茨城県古河市中田にあった文武館を中心にして小山、結城にて策謀を練っていました。後日の再集結を約して解散しましたが、次々に逮捕されました。その後、自由党幹部である内藤魯一や、田中正造・小久保喜七をはじめとして３００名に及ぶ民権家が逮捕されました。しかし、政治犯とはならず、資金集めの際の強盗などの罪によって裁かれたため、起訴されたのは加波山に立てこもった１６人に加え、内藤魯一、鯉沼九八郎ら若干名にとどまりました。７名に死刑判決が下され（１人は刑執行前に獄死）、３名が無期懲役となりました。但し服役者も獄死者を除き、特赦によって１８９４年までに出獄しました。
最後に、任天堂創立です。花札・トランプの製造業を行いながら玩具メーカーとして活動し、「ウルトラハンド」、「光線銃SP」等のギミック付き玩具などを生み出しながら「ファミリーコンピュータ」を発売しました。１８８９年、山内房治郎によって「任天堂骨牌」として、京都で花札屋として創業しました。社名の由来は「運を天に任せる」です。１９０２年には、日本で初めてトランプの製造を行いました。その後、山内積良が２代目社長に就任し「合名会社山内任天堂」となりました。山内溥が代表取締役に就任すると「任天堂骨牌株式会社」に社名変更しました。１９５３年にはプラスチック素材を取り入れたトランプを開発し、販売しました。１９６３年に「任天堂株式会社」に社名変更しました。１９７５年に、競馬の実写映像を使ったメダルゲーム「ＥＶＲレース」を発売しました。１９７８年、同社初のアーケードゲーム式ビデオゲーム「コンピューターオセロ」を発売、続いて３種類のブロックくずしが遊べる「ブロックフィーバー」を発売しました。１９８０年、携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」を発売し、１９６０〜１９７０年代の借金を完済しても余りあるほどの大ヒットを記録しました。その売上を元手に、アーケードゲームを家庭で再現できる新しい据え置き型ゲーム機の開発に着手しました。１９８１年にアーケードゲーム「ドンキーコング」を発売、そして１９８３年、据え置き型の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ（ファミコン）」を発売、爆発的ヒットで東京証券取引所市場第一部に株式を上場しました。１９８５年、ファミコン用ソフト「スーパーマリオブラザーズ」を発売、全世界で４０００万本以上を売上げ、ギネスブックにも記録されました。１９８６年、ファミコン用の周辺機器「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」を発売、同時発売ソフトは「ゼルダの伝説」、１９８９年には携帯ゲーム機「ゲームボーイ」を発売しました。ファミコン同様に大ヒットを記録し、任天堂の業績は右肩上がりを続けました。１９９０年にはファミコンの次世代機「スーパーファミコン」を発売し、前年に発売したゲームボーイの大ヒットも手伝い、最盛期を迎えました。しかし、１９９４年にソニー・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）がＣＤ−ＲＯＭ形式のゲーム機「ＰｌａｙＳｔａｔｉｏｎ」を発売すると、据え置き型ゲーム機のトップシェアから陥落します。１９９５年に３Ｄゲーム機「バーチャルボーイ」、翌１９９６年には「ＮＩＮＴＥＮＤＯ６４」を発売しましたが、失敗に終わりました。２００１年には新たな据え置きハード機「ニンテンドーゲームキューブ」を発売しましたが、「ＰｌａｙＳｔａｔｉｏｎ２」の後塵を拝する事になりました。２００４年に携帯用ゲーム機「ニンテンドーＤＳ」、２００６年に据え置き型ゲーム機「Ｗｉｉ」を発表しました、これが、爆発的なブームを巻き起こして、１０数年ぶりとなるゲーム機市場トップシェアの座を奪還しました。こうした成功を受け、２００５年〜２００７年にかけて、１９９０年初頭の数倍以上となる最盛期を迎えました。２０１１年に「ニンテンドー３ＤＳ」を発売しました。しかし、発売直後に「東日本大震災」が起こり、その影響で連結営業損益が四半期決算を公表して以来初めて赤字となりました。震災の影響は大きく、あらゆる業界で消費低迷が起きたため、発売から半年で１万円値下げするなど大幅な方針転換を余儀なくされました。その後、初代ＤＳと同じ発売４２週で３００万台突破、２０１２年２月には、１年に満たない発売５２週目で累計５００万台を記録し、日本市場のゲームプラットフォームとして過去最速での達成となりました。同年末に「Ｗｉｉ Ｕ」を発売しました。２０１６年７月６日、スマートフォン向けアプリ「Ｐｏｋｅｍｏｎ ＧＯ」をリリース、日本では７月２２日にサービス開始され記録的大ヒットとなりました。２０１７年３月３日、新型家庭用ゲーム機「Ｎｉｎｔｅｎｄｏ Ｓｗｉｔｃｈ」が日本、アメリカ、ヨーロッパなどで発売されました。２０1９年９月２０日、「Ｎｉｎｔｅｎｄｏ Ｓｗｉｔｃｈ」の「携帯モード」に特化した「Ｎｉｎｔｅｎｄｏ Ｓｗｉｔｃｈ Ｌｉｔｅ」を発売しました。
今日の誕生日：アウグストゥス（ローマ帝国初代皇帝）、高倉天皇（第８０代天皇）、クビライ（モンゴル帝国第５代皇帝）、立花�訐藺紂�後桜町天皇（第１１７代天皇）、光格天皇（第１１９代天皇）、レイ・チャールズ、パオロ・ロッシ、藤原カムイ、川平慈英、イジリー岡田、稲葉浩志（Ｂ'ｚ）、床嶋佳子、中山雅史、叶美香、鈴木杏樹、渡部建（アンジャッシュ）、服部年宏、井上晴美、城咲仁、ニッチロー'、うえむらちか、後藤真希（元モーニング娘。）、川澄奈穂美、木村了、朝倉あき、寺田蘭世（乃木坂４６）
今日の記念日：テニスの日、不動産の日、カフスボタンの日、動物虐待防止の日、万年筆の日、海王星の日、靴磨きの日、網膜の日
今日の「今日訓」：本日は、１９９８年に「日本テニス振興協議会」が「秋分の日」を「テニスの日」とする事を定めました。２２日が「秋分の日」になった場合でも２３日となります。動物をみだりに殺し、傷つけ、苦しめる事のない、人と動物の優しい共生社会を築くために、命の慈しみを大切にする心を育む日です。動物の命を守る原点の日との思いから動物愛護週間（９月２０日〜９月２６日）の真ん中の日を「動物虐待防止の日」、１８０９年にイギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが、万年筆の原型となる軸内にインクを貯蔵できるペンを考案し、特許を取得した事から「万年筆の日」、１８４６年にヨハン・ゴットフリート・ガレがユルバン・ルヴェリエの予測を基にした観測によって海王星を発見した事から「海王星の日」、秋は不動産取引が活発になる時期で「ふ(二)どう(十)さん(三)」の語呂合わせで「不動産の日」、「カ（９）フ（２）ス（３）」の語呂合わせで「カフスボタンの日」、「靴（９２）磨き（３）」の語呂合わせで「靴磨きの日」となりました。
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