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2021年08月09日11:22

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「ウソにまみれた五輪」 感動の消費で終わらないために(池澤夏樹氏)

 池澤さんの見識に同感だが、この五輪はウソと無駄遣いだけで終わらない、全国に新型コロナを蔓延する効果も生み出すだろう。
 東京より涼しいはずの、実際には東京以上に暑くなった、北海道札幌市で行われた「東京」オリンピック、東京・大阪から非常識な連中が大挙して札幌市に「ただで視られる」オリンピックの見学に来て、札幌市民共々、そして全道からの物見遊山者共々、沿道を埋め尽くした。
 これはインド型や南米型含むコロナ禍の全道への蔓延を産むであろう、北海道各地方でも感染者が以前の倍以上にになっているところが増えている、これからも倍々感染が進むだろうと思っている、北海道にとってとんでもない感染五輪・迷惑五輪として負の歴史を飾るであろう、池澤夏樹さんの言う通り安倍の嘘に塗れた五輪の被害は亡国の被害になるだろうと思っている。

池澤夏樹さん「ウソにまみれた五輪」 感動の消費で終わらないために
https://digital.asahi.com/articles/ASP886X95P88IIPE01G.html?fbclid=IwAR25XoXpze5qFsGIe-D-TXRkHQZ79GF6UgVzY2Ne5E051chDR2hIeV01BSI
>コロナ禍のなか強行された今回の東京五輪。招致活動から開催まで底流にあるのは何か。作家・池澤夏樹さん(76)に聞いた。

 今回の東京五輪全体を総括すれば、あまりにもウソが多かった五輪ということになるかと思います。

 招致段階で、当時の安倍晋三首相は、東京電力福島第一原発事故について「状況はコントロールされている」と発言しました。原子炉建屋内にはメルトダウンした核燃料が取り出せないままで汚染水も日々たまっているなど、事故が今も収束していないのは周知の事実です。

 当初盛んに言われていた「復興五輪」もウソ。結果として、東北復興とは何の関係もない五輪でした。

 招致委員会が提出した立候補ファイルでは、開催時期の東京の気候が「温暖でアスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」とうたっていました。

 8月の日本は、北海道も含め、どこも暑いことを、僕たちは知っています。大会開催中、テニスのジョコビッチら、選手からは異常な暑さに怒りの声が上がりました。

 池澤さんはインタビューの後半で、1964年の東京大会と今回の大会との違いを語ります。そして、自らが住む札幌市が2030年冬季五輪の招致を目指していることにも異議をとなえます。

 最大のウソは、日本政府が、「国民の命と安全を最優先する」と言い張り、五輪開催に伴う新型コロナ感染拡大のリスクを無視し、開催を強行したことです。

 五輪はスポーツの祭典、お祭りです。お祭りならば、人々は外に出て騒ぐのが当然です。一方で政府は、コロナの感染が拡大しているからと無観客での開催を決め、外に出歩かずに、競技はテレビで見てと呼びかけました。

 相反する行動が求められることを、同時に実施してしまった。これが最大のウソです。

 こうしたウソに対する疑問に、政府やIOC(国際オリンピック委員会)はまともに答えることをせず、ウソを広げ、「やった者勝ち」に持ち込んだ。マスコミも国民もみんな、なめられていたのです。

 近年の日本政治の劣化は著しいですが、それが具体化して表れ出たのが東京五輪だったと言えるでしょう。

 こんなに突っ込みどころ満載の五輪も、過去にはなかったと思いますが、閉幕した後、政府や与党は「楽しいお祭りでしたね。このお祭りをつくったのは我々です」という顔をして、衆院解散・総選挙に臨むのでしょう。

 ◇

 札幌市の公道で、競歩とマラソンが行われました。僕も8日の朝、テレビで男子マラソンを見ました。感動という言葉はあまり使いたくありませんが、観戦後の感情を表現すれば、やっぱり気持ちが動かされました。

 観戦自粛が呼びかけられる中、コース沿道では多くの人が観戦し、選手に拍手と声援を送っていました。目の前で白熱した競技が行われているのに、それを見るなと言うのは酷です。選手と同じ空気を感じたいというのは自然な感情であり、観戦した人たちを非難することはできません。

 非難されるべきは、コロナ下での自粛と五輪というお祭りを、セットにして強行した人たちです。一方であおり、一方で抑えるという矛盾した行為を、同時に行うことはできません。

 かつてないウソと矛盾に満ちた東京五輪が終わりました。ただ今回は、そこにくさびを打たなくてはならない。「感動した、開催してよかった」と、いつものように感動を消費して次の五輪に思いをはせて終わるのではなく、数々のウソや矛盾で成り立っている五輪に対し、僕たちは想像力を働かせる必要が、今回ばかりはあるのではと思います。

 ◇

 1964年の東京五輪は、戦争に負けた日本が五輪を開催できるまでに復興したことを世界に示すという意味もありました。実際、五輪が復興を押し上げる力にもなったと思います。

 乱開発など様々な問題も生じましたが、当時の日本としては、あれはあれで必死だったのだと思います。戦後復興を果たしてここまで来たということを示す、上り坂の時代の良きイベントという性格がありました。

 ひるがえって今回の東京五輪は、日本が下り坂の時代での開催となりました。無理に無理を重ね、ウソにウソを重ね、何とか開催にこぎつけたものの、開催費用は際限なく膨らんでいきました。五輪が終わった後、新型コロナの感染拡大も含め、そのツケがどんどん出てくることを、僕たちは覚悟しなければなりません。

 五輪は、開催国に過重な負担を強いる一方、IOCや放映権がある米国のテレビは、巨額の利権を手に入れられる「ぼったくり」構造であることが、今回の五輪で改めて知られることになりました。

 巨額のお金と利権が動く今の五輪ではもう限界だということがはっきりと露呈したのが、2021年の東京五輪だったと、何年後かにふりかえった時に言われるかもしれません。

 「感動」を享受した僕たちは、五輪を招致しようとしている都市や国に対し、「招致しても良いことばかりじゃないですよ」と伝える責務があります。

 僕が住む札幌市は、2030年の冬季五輪の招致に名乗りを上げていますが、近年は温暖化の影響で、雪が足りずに「さっぽろ雪まつり」も雪を確保するのに難儀しています。

 この夏の東京五輪を経験した僕としては、「五輪招致なんてもうやめて、静かに暮らしましょうよ」と言いたいです。(聞き手・斎藤徹)


【オリンピック閉会式】カナダ・ドイツ・イギリス…選手陣の“日本愛”溢れる衣装が話題 カタカナで国名記載から「ありがとう東京」まで<東京オリンピック>
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=137&from=diary&id=6622920
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