良い本を得た。
養生の本だ。
養生は昔から、気は長く、心は丸く、腹立てず、腹八分目云々などと言う。
実にその通り。
酒煙草女色食欲を節制し、程ほどに。
小さな不調も大事を取り。
正座や、呼吸法、惰眠を取らず等々、奥が深い。
粗食が一番である。
その他に、腹立てず、等々。また、思慮の甚だしいも、気を損なう。
臍下丹田に気を養い。
何事もゆっくりと。食事も、ゆっくりが良いとは言う。
気が沈むも、興奮するも良くない。
喜怒哀楽は、激しければ損なう。
まるで生きる楽しみが無いようだが、
この道は細く長く、恬淡に長生を楽しむもの。
バランスでもある。
その中で、軟蘇の法などある。
これは、鶏卵を置き溶かして潤下するもの。
必然足下に意を置き、調子良い。
瞑想も深まる。
また余波を楽しむ。
禅に通じる訳である。
これのみにても、いささか効能ある。
ただ、不死には足るまい。
そもそも涅槃は、魂の解脱としても、
叶わない。まるで、死のうとしても、生きてしまうようである。
ならば、なにがしかの意味があろう。
そこで、自由に生きうる。
今は、ただ養生を学ぶ。
養生に戻ると、精を出すべきか、否か、という問題に当たる。
道書は皆、漏らさずべし、と言う。
しかし、それは調子が悪い。
過不足なく、一定漏らすのが、良いと結論する。
精が枯れれば、また話は違うかもしれないが。
養生は、その通り体を気遣うものである。
便通からも推し量る。
何事も甚だしいは、損なうのである。
自重すべきである。
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