みなさん、こんにちは。
今年の年末年始特別編、第三回のヴァンパイア映画特集で『ブレイド２』についてよがった際に、「レンタル中にブレイド３がＧＹＡＯで配信開始、２じゃなかくてよかったー」ということを述べましたが、先週末にＧＹＡＯの配信映画をチェックしていたところ、ブレイド２があるではないですか！
しかも３より前に配信開始されているっぽい。
もしかすると、レンタルする前からＧＹＡＯで配信されていたのかも・・・。
それはさておき、今回と次回はご存じゾンビ映画特集をお届けします。
冬季オリンピック開催に合わせて、まずは国際色豊かなゾンビ映画をご紹介します。
ゾンビとはなにか？
そう聞かれたら、みなさんはどのように答えますか？
映画、ゲーム、アニメなどで数えきれないほど接してきたゾンビたち、わたしにとって彼らは“モンスター”であり、多くの人は同じように答えるのではないでしょうか。
しかし、ＮＨＫのテレビ番組『ダークサイドミステリー』で以前、驚きのネタが取り扱われました。
それは“ゾンビ裁判”というもの。
これは２０年ほど前にドイツで実際に実施された裁判とのことで、争点を超簡潔に述べると、「ゾンビは人間か？」というものです。
映画の中でのゾンビに対する暴力描写が、人間の尊厳を侵害するような描写を禁じた当時のドイツの刑法に抵触するのではないか、という話になったようです。
判決の結果、「ゾンビは人間ではなく、刑法に抵触しない」とされたとのことですが、ゾンビは元々人間であるという設定なわけで、この裁判のお話にはちょっと考えさせられました。
まー、それはそれとして、今年も大いにゾンビでよがっちゃいますよ。
トップバッターはゾンビ裁判が実施されたドイツの隣国であるベルギー代表です。
ネタバレで裁判沙汰になりませんように。
〇『ＹＵＭＭＹ／ヤミー』（ベルギー）
類まれなるボインにコンプレックスを持つヒロイン、彼氏に付き添われ、乳房縮小手術を受けるために整形外科へ向かいます。
彼女が手術を待つ間、病院スタッフの男に院内を案内されていた彼氏は、ある病室で口にカバーをされベッドに拘束されたおっぱい丸出しの女性を見つけました。
この女性がゾンビだとは夢にも思わない彼氏、助けようと口のカバーを外したところ、ゾンビは拘束具を噛み切って自由の身となります。
噛まれそうになった彼氏は逃げ出しましたが、女ゾンビにより病院内はあっという間に阿鼻叫喚の様相を呈します。
そんな中、性経験のない若い女性とチ〇コ増強手術を受けたばかりの中年男が、残された人生をエンジョイしようと決死のエッチに臨んだところ、ハプニングでチ〇コがもげてしまうという悲惨な状況に。
錯乱した男が「すぐに医者に見てもらう」と言って無謀にもゾンビがうろつく廊下に突入して喰われてしまうという、別になくても良かったのではないかと思われる一連のシーンを経て後半へ突入します。
やがて軍隊が到着、先ほど人生初エッチで昇天したばかりの例の若い女性は、軍が生存者を助けに来たものとばかり思って病院から飛び出したところ、一斉射撃を受けて本当の意味で昇天する羽目になりました。
どうやら軍の目的は感染の拡大を徹底して防ぐことだったようで、前門の虎、後門の狼のヒロインたちはやむなく下水道を通って逃げ、途中でヒロインは指を数本と彼氏を失ったものの、なんとか地上に逃げ出すことに成功。
ラスト、自分を犠牲にして逃がしてくれた彼氏がまさか生きているとは思わないヒロイン、車で逃げている途中にゾンビと思ってはねた男が彼氏だったと気づいて慌てたところ、大木にクラッシュしてジ・エンド。
自分の内臓を貪り食うゾンビが登場するなど、なかなかグロい映画でした。
〇『超感染 ファイナル・デッド』（中国）
出ました、「せっかくレンタルしたのに、間もなくＧＹＡＯで配信されてしまった」映画。
ＧＹＡＯには非常にお世話になっておりますが、ドケチなわたしにとってこのパターンはヒジョーに悔しいですわい。
個人運転手として雇われている主人公、序盤に無礼なホテルマンにキレかかるシーンはあったものの、ゾンビ映画史上に残りそうな超いい人です。
一方、彼の雇い主であるボスは主人公とは１８０度反対の超クソ野郎で、ゾンビパニックに陥った命の保証もない異常事態の中、主人公はキレてもいい場面が多々あるのに、「あんな奴に従う必要ない」と諭すヒロインに対し、「母さんの治療費が払えたのはボスのおかげなんだ」と恩を仇で返すことを良しとしない、どこまでもいい人です。
しかし、途中で助けた１３歳の少女を自分が助かることを条件にロリコン男に差し出すボスに、さすがのいい人もとうとうキレちゃいます。
最後はヒロインと少女を逃がすために自分が犠牲になるという、最後まで超いい人。
ヒロインはスタイルが良いうえに、赤の他人である冴えない主人公のよき理解者です。
最初は超エラそうだったオッサンとその太鼓持ち的な超嫌味なオバハンは、やっぱ孫くらいの年頃の子供は他人の子であっても可愛いものなのか、二人とも少女を助けるために自分を犠牲にします。
ただ一人ひたすらクズだったボス、キレた主人公を返り討ちにしたものの、とどめを刺そうとしたところをヒロインに銃で撃たれ気絶し、目覚めると辺りにはゾンビがウヨウヨ。
助かる見込みはないと判断し銃で自殺しますが、こんなクズ野郎はゾンビさんたちの餌食になってほしかったですわい。
〇『ゾンビ津波』（アメリカ）
なになに、ゾンビ津波？
と思ってパッケージを見てみると、「あの波に乗って奴らが街にやって来る」とのキャッチコピーが。
してみると、この映画のゾンビは元サーファーの方々だろうか、それとも特技がサーフィンという珍しいゾンビだろうか。
と思いながら鑑賞したところ、序盤、海中に潜んで暇していた大量のゾンビが地震により発生した津波で陸まで運ばれてきましたが、ただ流されてきただけでサーフィンはしておりませんでした。
ゾンビといえば腐敗している死体であり、津波に飲まれてしまうと激しいダメージを受けて、身体のパーツがてんでバラバラに流れ着いてしまい人間を襲うどころではないのではないか、そうなると物語は早すぎる結末を迎えることに・・・。
というわたしの不安は杞憂に終わり、ゾンビたちのボディには大した損傷はなく、やがて何事もなかったかのように起き上がり人間を襲い始めます。
しかも頭を撃っても死なないという、これまでのゾンビ映画の常識を大いに覆すバイタリティ溢れるゾンビたちでしたが、感電させて退治可能であることが判明、生き残った人々はゾンビたちを水辺に誘い込んで電気を流し、一気にケリをつけました。
駄作覚悟で借りたのですが、意外に面白かったです。
主人公を演じる俳優さんの顔を見て、この人『シャークネード』の主人公じゃなかったっけ、と思ったらやっぱりそうでした。
シャークネードと言い本作と言い、トンデモ映画専門の俳優さんというわけではないのでしょうが、もしかしてシャークネード同様、ゾンビ津波もシリーズ化を狙っているのだろうか？
それにしても、エンドロールの速度が速すぎて読むのが不可能でした。
これじゃエンドロールの意味がないのではなかろうか・・・。
〇『ゴール・オブ・ザ・デッド 前半戦 死霊のキックオフ大乱闘編』/『ゴール・オブ・ザ・デッド 後半戦 地獄の感染ドリブル編』（フランス）
てっきり、ゾンビ同士、または人間がゾンビを交えたサッカー対決で盛り上がるコメディ映画で、翼少年が「お友達」だと称するボールはゾンビの頭部を代用、という設定かと思いきや、サッカーチームとファンがサッカースタジアム周辺でゾンビパニックに巻き込まれるだけの普通のゾンビ映画でした。
ＤＶＤが前後半に別れていることが勘違いした要因の一つですが、前後半とも収録時間が一時間程度だから分ける必要性を感じず、レンタル料金が二本分余計にかかるだけだから損した気分。
人間とゾンビの戦いの最中に、ゾンビの頭にキックをお見舞いしたら偶然「ゴーーーーォル！！」するシーンはありますが、サッカー感を前面に押し出す要素はそのほかには見当たりませんでした。
ゾンビが吐き出すゲロ的液体を浴びた人間がウィルス感染してゾンビ化していく過程は『デッドマンプリズン』に似て不潔極まりない。
ふと思ったけど、ゾンビは元々「死んだ者が蘇る」という設定だったのに、最近はウィルス感染して即ゾンビ化、というパターンが主流になっているけど違和感はありませんでした。
でもよく考えたら、これって死を経ずにゾンビ化、つまり生きたままゾンビになっているということでは？
うーむ、もはやゾンビとは言えないような気がしてきた・・・。
以上、ゾンビ映画特集・海外代表編をお届けしました。
次回は日本代表編をご紹介します。
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