みなさん、ナマステー。
第２回目の今回は、『インド映画特集』をお届けします。
インド映画といえば、劇中に大人数でダンスしながら歌うシーンがやたらと多いイメージがあり、ミュージカルが苦手なわたしはなかなか手が出せずにいました。
これまで観たインド系映画といえば、ウンナンのナンチャンが番組の企画で制作した『ナトゥ』と、ジャッキーの『カンフー・ヨガ』くらいです。
しかしながら、インドは映画大国と言われておりますし、当コーナーとしても昨年「ジャンルに囚われず幅広くよがる」と公言しております。
それに、インドといえば某ゲームの影響でヨガのイメージが強いですが、ゲーム内の表現はいくらなんでも現実ではないだろう、ここはヨガの誤ったイメージを払拭するためにもインドについてもっと知る必要があるわい、と思った次第です。
そんなわけで、興味を引いた映画を数本チョイスして鑑賞しました。
ではさっそくヨガっちゃいましょう。
ネタバレありだよヨガファイヤ―。
〇『ラクシュミー 女神転聖』
ヒーローものかと思い、かなり期待してレンタル。
幼いころ見知らぬ男に乱暴されそうになったヒロイン、カンフーの達人に助けられ、この人みたいになりたいと金持ちパパにせがんで弟子入り、月日はあっという間に流れ大人になり、免許皆伝したのはいいのですが・・・。
なんと、ヒーローどころか、習得したカンフーの使い道を完全に誤っている残念なヒロインでした。
手始めに、街中のカフェでナンパしてきた男たちを店内でボコります。
その際、落とし物を拾ってくれた男に一目惚れし、パパの反対を押し切って結婚にこぎつけます。
その後、結婚を認めたくないパパが送った刺客をいいようにボコったあと、彼がカジノを経営するラスベガスへ移住しますが、彼が借金取りから命を狙われたあげく、運転中の車を爆破され重体となります。
しかし手術代が用意できず病院から手術を断られ、手術代を稼ぐために借金取りの片腕である女に近づくことに。
その方法が、子供を買収して女のバッグをひったくらせ、それを取り戻してあげて見返りに金を要求するという、チンピラの所業。
その後、まんまとお金を入手した後に女に連れて行かれたマンションの一室で、無警戒で背を向けている女を不意打ちで攻撃し、倒した後には部屋ごと爆破するという、筋金入りのワルです。
地上に現れた、見た目は普通のおじさんである死の神ヤマに頼み込んで、何度も彼のあの世行きを先延ばしにしてもらいますが、その間に借金取りを殺そうとしたところ、借金取りもろとも屋上から転落し、気づけば天国。
そこにいたヤマを脅し、自分を生き返らせて彼も死なせるな、と厚かましい要求をしたあげく、拒否られたため暴力に訴えるという、ここまでくるともはや超極悪人としか言いようがありません。
しかし効果があったのか、エンディングでは二人とも現世でイチャイチャしており、お腹には子供もいるようでハッピーエンドとなりました。
冒頭のシーン以外に師匠は登場しなかったことから、ヒロインはその人間性を見て取った師匠から破門されたものと思われます。
〇『ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル』
ラクシュミの次はガネーシャ、どちらもメガテンシリーズの常連ですね。
こちらも、主人公がガネーシャの力を得て変身し戦うヒーローものと思ったら、普通のアクション映画でした。
とはいえ、ラクシュミーに比べたら主人公はいたって善人で、平穏な心で観ることができました。
一応ガネーシャは出てきますが、主人公が敵にやられてノビていた際に見た幻影にすぎず、登場時間はせいぜい１分、しかもちゃちなＣＧです。
一方、カラリパヤットゥというインド伝統の武術を駆使したアクションレベルはかなり高め。
このような立派な武術があるのなら、某ゲームのインド人キャラはヨガを小バカにしたような設定にする必要なかったのでは・・・。
〇『フライング・ジャット』
今度こそ、待ってましたのヒーロー映画です。
環境汚染はなはだしい企業から、自分が住む土地にある御神木を守ろうとして悪者と戦ったところ、神木に宿ったパワーが注入され超人になった主人公。
しかし高所恐怖症であるため空を飛ぶのがイヤで、母ちゃんと兄ちゃんに特訓してもらいます。
ボディには母ちゃん御手製のコスチュームを纏いますが、顔には目の周りに青いシールを張っただけ。
現実世界でこの状態だったら正体バレバレだと思うのですが、そこは映画なので誰も気づくことはなく、女の子にモテたい兄ちゃんがたまに入れ替わってもバレません。
「正体がバレそうだから」ということではなく、あくまでも「伝統だから」ということでターバンを被るように指示する母ちゃんですが、主人公は幼い頃ターバンを被っていることをからかわれたトラウマから拒否します。
そんな中、工場の廃棄物からスーパーパワーを得た悪者に敗北し打ちひしがれていたところ、兄ちゃんが入れ替わって果敢に悪者に挑みますが、常人である兄ちゃんが敵すべくもなく殺されてしまいます。
これを機にターバンを被ることを決意した主人公、すると不思議なことにパワーがみなぎり強くなっちゃいました。
それでも汚染された地球上では悪者に勝てず、最後は宇宙でバトルしてなんとか勝利。
コメディなのでバリバリのヒーローものではありませんでしたが、まあまあ楽しめました。
〇『性の曼荼羅』
この映画はインド単独ではなく、ドイツ、フランス、イタリア、スイスとの共同制作とのことです。
香港の女優、クリスティ・チョンが濡れ場を演じた２大映画の一つで、ワクワクドキドキしながら鑑賞開始。
しかし彼女の濡れ場はたったの２回のみで、「世界中に衝撃を与えた究極のエロス映画が、ついに日本上陸！」というキャッチコピーから想像するほどエロくはなく、以前鑑賞した２大映画のもう一方、『ジャンダラ』のほうが断然エロかった。
ただ、以前彼女のお色気シーンを期待して鑑賞した『黒い殺意』では、お色気シーンは皆無だったうえに年齢的な美貌の衰えを感じてガッカリしたことを考えると、本作は濃厚な濡れ場があっただけでなく、まだまだ若くて美しい彼女を見ることができたので満足です。
彼女の夫が浮気相手と繰り広げる”プロペラプレイ”とでも呼ぶべきアクロバティックなエッチシーンは、夫のジュニア君に甚大なダメージが残るのではないかと余計な心配をしてしまいましたわい。
映画の内容は仏教のなかなかに深い話であり、信仰心の薄いわたしには難しいものでした。
以上、インド映画特集をお届けしました。
次回はこれも初の試み、ヴァンパイア映画特集をお届けします。
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