みなさんこんばんわ。
「あのコーナー、もしかして廃止されたの？？」と非常にやきもきしていなさったコアなつっちーファンの皆様、大変ご心配をおかけしましたが、まだまだ現役、ランキングぅのお時間です。
猛暑真っ最中の今日この頃、皆さんはいかがお過ごしですか？
最近は多くの家庭でクーラーが当たり前に備わっていますが、わたしが幼い頃、ツチ家には扇風機と団扇しかありませんでした。
そんな中、暑さを少しでもやわらげるため、扇風機や団扇以外には、夜は雨戸と網戸を閉めたうえで窓を開けっぱなしにしたり、スイカを食べたり、しょうもないギャグで寒がったりしていました。
そのほか、怪談やホラー映画で背筋を凍らせる、という方法が考えられますが、当時は超ビビりだったわたし、この方法はＮＧでした。
今は今で、ホラーに慣れ切っているため効果は薄いのですが、世間にはこの方法で涼をとる方もたくさんおられるかと思われます。
そこで今回は、ホラー漫画界随一の笑わせ上手、伊藤潤二先生のおススメ作品を僭越ながらランキングぅいたします。
ん？
暑いからホラーで涼もう、と言いながら、笑わせ上手とはどういうことだ？？
とツッコミたいあなた、だって笑えるんだもん。
例えばですよ、人体解体シーンなんて、痛いわグロいわグチョグチョだわ、通常であれば屈指の恐怖シーンなのですが、『富江』の解体シーンなんて笑いなくして語れません。
そのほかにも、『双一』シリーズや、キャラクターのポーズやセリフの一つ一つをとっても、笑いどころ盛りだくさん。
とはいえ、伊藤先生はあくまでもホラー漫画家でありますから、そこは「ホラーの中にも笑いあり」という感覚で捉えていただければよいかと。
先生の漫画を読んだことがない人でも、『富江』や『うずまき』、『うめく排水管』など、映像化された作品も多いので、知らずに伊藤ワールドにはまっている人もいるかもしれません。
より多くの方々へ先生の魅力が伝わるよう、今回のランキングぅがその一助になれば幸いです。
世間の目に触れることもない当ブログでは片腹痛い行為に過ぎないのは百も承知ですがね、ふっ。
ではそろそろまいりましょう、ネタバレを含みますのでご注意ください。
なお、対象は読み切り作品のみといたします。
前書きが長くなりましたので、とりあえず１０位から８位までをご紹介いたします。
と、ここまでの文章を一昨日、下書きとして書いていたのですが、本日、義兄の理容店へ散髪に行った際にスポーツ新聞を読んでいたところ、なんと、伊藤先生の作品がアイズナー賞の最優秀アジア作品賞及び最優秀ライター＆アーティスト賞を受賞した、との記事が！
先ほどネットで調べたところ、後者の賞は日本人としては初の快挙、とのことです。
伊藤先生、おめでとうございます！
ではあらためてまいりましょう、おとといの下書き時点よりさらに前書きが長くなりましたので、今回は１０位と９位から発表することにします。
ネタバレご注意です。
第１０位： 『隣の窓』
中古住宅を購入し引っ越してきた主人公一家。
あまりにも格安な物件だったため幽霊でも出るのではないかと心配していたところ、問題はその家ではなく隣の家にありました。
引っ越した夜、二階の部屋で主人公が眠っていたところ、「ぼっちゃん、ぼっちゃん」と呼ぶ声がしたため窓を開けたところ、隣の家の窓から不気味な年配女性が顔を出し、「一度遊びにおいで」と誘います。
あまりの不気味さに窓を閉めたところ、その日はそれ以上のことはありませんでしたが、翌日の夜、「昼間にぼっちゃんが来なかったから、今からそちらに伺いますね」と声がしたため、ぎょっとした主人公が窓を開けたところ・・・。
超自然的な要素とストーカー要素が不気味にマッチした作品。
第９位： 『肉食の怪』
すれ違った女性に呼び止められ「わたし、きれい？」と聞かれたので、「やや、口裂け女か！？」と身構え、どう答えたら助かるんだっけ、と頭をフル回転させていたところ、よく見るとその女性はマスクなんて着用しておらず、突然はだけたコートの中から現れたのは・・・！！
美的感覚は人それぞれ違いますし、わたしの美的感覚ときたらそりゃぁ酷いもんですので、人の美的感覚にケチをつける気は毛頭ありませんが、さすがにここまでして究極の美にこだわりたい人の気持ちは理解できませんでした。
しかも、それを実の息子や妹にまで強制するという人間性も恐ろしい。
その姿が初めて露わになるコマにおける、見た目のおぞましさと「ピョン」という擬音のギャップが印象的。
以上、１０位と９位でした。
次回は８位から５位までを発表予定です。
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