演劇好きと言いながら、桑原裕子さん主宰の劇団KAKUTAはかろうじて名前を知っているレベル。去年観た白石和彌監督作の映画「ひとよ」の原作が桑原さんと知って気になっていたら、今回ちょうどタイミングが合ったので初KAKUTA。峯村さんや小島さんといった女優陣も楽しみで
第56回岸田國士戯曲賞、第15回鶴屋南北戯曲賞の最終候補作品を桑原裕子自身が初演出。長距離バスの横転事故、その前と後を描く人間ドラマ。
その夜、《福島・仙台ゆき》の長距離バスに乗っていたのは、運転手合わせ7名。彼らは新宿バスターミナルを真夜中に出発し、朝にはそれぞれの町へ到着しているはずだった。 だが、そのバスは横転事故を起こし、雨嵐吹く山の中へと放り出された。乗車していた者たちのうち2名が死亡、3名が重軽傷。そして残る2名は、未だ行方不明のままである―― 同じバスに乗り合わせた人々を巡る複数のストーリーが、《事故前》と《事故後》、交錯する時間のなかで絡み合う。 痛みを抱いて「往く者」たちに贈る人間ドラマ。
作・演出・振付 桑原裕子
出演 峯村リエ 入江雅人 小島聖 米村亮太朗 異儀田夏葉 多田香織 置田浩紳
森崎健康 吉田紗也美 長村航希 成清正紀 岡まゆみ
大雨の日、深夜バス
の横転事故に乗り合わせた運転手と乗客の7人+αの登場人物により、4つのお話が過去と現在を行き来しながら進んでいく。その構成や演出がお見事で、本当に観に行ってよかったなと、すごく満足度の高い作品だった。
峯村さんは大好きなナイロン100℃などで何度もそのお芝居のすごさを堪能しているが、今作でも女心の機微を巧みに演じていてさすがだった
最近はドラマ出演も増えているので、たくさん観ることができてとても嬉しい
印象に残ったのは岡さん。もちろん、大ベテランなので顔も名前も知っていたけれど、舞台は初。よく通る張りのある声や美しさに圧倒されて素敵だなぁと惚れ惚れした
ちらりとプロフィールを調べてみたら、63歳にまたびっくり
よく"美しすぎる○○"とか言うけど、岡さんにこそふさわしい称号だと思った。
またぜひともKAKUTAの作品を観てみたい
と思わせる素晴らしいお芝居だった
劇団名と桑原さんの名前で今後はチェックしなくちゃ。コロナの影響で続々中止や延期になっているが、エンタメ界が大打撃を受けないかものすごく心配。。
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